世界に2体のインドネシアシーラカンス標本、いわきで公開
インドネシア・シーラカンスの標本が、いわき市の
アクアマリンふくしまで公開された。
例によって
wikipediaで見てみると…
1938年に女性博物館員が南アフリカで
「発見」した事になっているが、
西洋人が初めて目にしただけで、現地の人は早くからその存在に気付いていたのかもしれない。ただし南アフリカではほとんど見つかっていないそうだが。
14年後コモロ諸島で捕獲された個体が有名だ。
南アフリカとコモロ諸島で見つかったシーラカンスは
Latimeria chalumnaeと 名付けられた。
その後1997年にインドネシアでも「発見」され、
Latimeria menadoensisと名付けられた。鱗の色が異なる別種とされていて、3~4千万年前に分化したとされる。でも別種と言い切れるかどうかは微妙なところらしい。
インドネシア・シーラカンスはアクアマリンふくしまの調査隊が遊泳中の個体を撮影した事でも知られる。今回の展示はこの功績があったからこそだろう。
こんな感じで泳いでた
シーラカンス類は古生代~中生代に栄えた。化石は8千万年を境に途絶えているという。形態は魚類と両生類の過渡期といった趣。まさに生きた化石なのだ。
シーラカンス目には
・シーラカンス科(絶滅)
・マウソニア科(絶滅)
・ラティメリア科(現存)
の三科があるという。古代シーラカンスは3mになるものがあるというが、現存種は1~2m程の深海魚。浮き袋には脂肪が詰まっている。肉にはワックス成分が入っていてたくさん食べると腹をこわす。卵胎生なのは鮫と同じく古代魚のトレンドの一つなのだろう。
コモロ諸島では
ゴンベッサ(使えない魚)といわれていたのはこの肉質のせいだろう。現在ではゴンベッサといえば
幸運を呼ぶ魚なのだそうだ。
シーラカンスからwikiサーフィンでカブトガニを見てみると、カニでも三葉虫でもなく、蜘蛛に近いんだそうだ。ということはサソリに近いということだ。
え~ちなみに、
カブトガニもサソリも、中国では食卓に上ります。