街や人、一生懸命頑張るチーム、ついこの間までそこにあったはずのものが、いくら探しても見つからない。ただ前を向いて走り続けた後で、ふと足を止めて周囲を見回すとそんなことが起きる。その時そこで生活して得た全ての感覚を人に説明することはできない。いくら説明しても説明しきれない。あの時そこにあった店や、その店で働いていたおばちゃんの笑顔や、一緒に遊びに行った仲間たちの笑い声、ずっとそのままでいて欲しいと思うものばかりであっても、時間は流れる。ほんのちょっと時間が過ぎてしまえば、もうその時のその空気はどこを探しても見つからない。ああもう無くなってしまったのかと感じる時、たまらなくさみしくなるものだが、どうしようもない。その時一緒にいた仲間たちの存在がいかに大切か切実に身に染みる。
今の自分を形作っているものを分解していくと、小中学校時代に出会ったテレビ番組や本、映画、先生、友人などが大きな影響を及ぼしていることを発見する。人によっては、幼いころあの○○に出会わなかったら、今こんな風になっていなかったのに、とはっきり自覚できる○○を持っている人もいるだろう。多くの人はその○○は、一つではない。あれやこれやが寄ってたかってあなたという人格を作って来たのだろうと思う。基本的な方向性は遺伝子や親の欲目が決めたのかもしれない。しかし、その方向を向いていたら出会ってしまった歌や番組や本や友達があなたや私を作って来た。
最近はっきり意識するのは私を作って来たものの多くが、少年時代に聞いた歌にある、ということだ。時代背景として未来を夢見る熱い気持ちと体制に媚びない自立を歌ったものが多かったように思う。テレビアニメの主題歌をはじめ、光の当たるところにはしっかり光をあて、影になるところは徹底的に暗く描くという、くっきり輪郭がわかる歌が多かった。
最近もまた似た感じの歌が世に出ているが、光に力が無く、影が濃くない。全体に柔らかい優しい歌が多い。自分自身をちょっと皮肉に見つめる乾いた印象も最近の特徴だろう。
小学校高学年になった頃、NHKで始まった「ステージ101」という歌番組、たしか土曜の夜放映していたと思うが、ここで歌われる様々な歌を通して、私は時代を学んでいたように思う。今はやりのAKB48と、どことなく似た成り立ちの「ヤング101」という40人から50人の若者たち、こちらは男女混成で、どう見てもヤングではないだろうという感じの方、例えば上条恒彦のような歌い手も中にはいたが、歌を歌うということにかけては徹底的に訓練を受けている若者たちが、その当時きっての作詞家作曲家が作ったオリジナルソングと、当時世界で歌われていた各国で人気の歌を和訳して歌ってくれた。オリンピックが終わり万博が終わった頃始まった番組で、ちょうど今の中国の世相とまったく同じ時期に放映を開始した、歌を通して若者たち自身で新しい日本の方向性を探って行こうというような意思を感じる番組だった。ベトナム戦争当時アメリカで作られた反戦歌や平和の大切さを歌った歌などが絶えず歌われた。例えば「ケ・サラ」というお気に入りだった曲がある。盲目の歌手ホセ・フェリシアーノが自立を歌った歌を岩谷時子が「平和で美しい国、信じあえる人ばかり、だけど明日はどうなることやら誰もわかりはしないさ」と日本独自の詩を付けた。まあどうなるかわからないけれど、ケサラ、なんとかなるだろう、と歌い上げる。
この「ステージ101」で歌われていた曲の多くは、その後、中学高校の合唱曲として今に歌い継がれているようだ。「ケサラ」も、「歌え歌え歌え、人間の優しさを歌え、歌え、明日に向かって力強く」と言う力強い歌詞に変わって多くの高校生に歌われているようだ。「怪獣のバラード」「涙をこえて」など、私を作っている曲の多くが、また誰かを作っているのだろう。もうそこにない、と思っていたものが、別の形で続いている姿を発見すると、失ったさみしさはどこかに吹き飛んでしまう。
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製品開発(monipet)、それに農業も手がけるIT企業
今の自分を形作っているものを分解していくと、小中学校時代に出会ったテレビ番組や本、映画、先生、友人などが大きな影響を及ぼしていることを発見する。人によっては、幼いころあの○○に出会わなかったら、今こんな風になっていなかったのに、とはっきり自覚できる○○を持っている人もいるだろう。多くの人はその○○は、一つではない。あれやこれやが寄ってたかってあなたという人格を作って来たのだろうと思う。基本的な方向性は遺伝子や親の欲目が決めたのかもしれない。しかし、その方向を向いていたら出会ってしまった歌や番組や本や友達があなたや私を作って来た。
最近はっきり意識するのは私を作って来たものの多くが、少年時代に聞いた歌にある、ということだ。時代背景として未来を夢見る熱い気持ちと体制に媚びない自立を歌ったものが多かったように思う。テレビアニメの主題歌をはじめ、光の当たるところにはしっかり光をあて、影になるところは徹底的に暗く描くという、くっきり輪郭がわかる歌が多かった。
最近もまた似た感じの歌が世に出ているが、光に力が無く、影が濃くない。全体に柔らかい優しい歌が多い。自分自身をちょっと皮肉に見つめる乾いた印象も最近の特徴だろう。
小学校高学年になった頃、NHKで始まった「ステージ101」という歌番組、たしか土曜の夜放映していたと思うが、ここで歌われる様々な歌を通して、私は時代を学んでいたように思う。今はやりのAKB48と、どことなく似た成り立ちの「ヤング101」という40人から50人の若者たち、こちらは男女混成で、どう見てもヤングではないだろうという感じの方、例えば上条恒彦のような歌い手も中にはいたが、歌を歌うということにかけては徹底的に訓練を受けている若者たちが、その当時きっての作詞家作曲家が作ったオリジナルソングと、当時世界で歌われていた各国で人気の歌を和訳して歌ってくれた。オリンピックが終わり万博が終わった頃始まった番組で、ちょうど今の中国の世相とまったく同じ時期に放映を開始した、歌を通して若者たち自身で新しい日本の方向性を探って行こうというような意思を感じる番組だった。ベトナム戦争当時アメリカで作られた反戦歌や平和の大切さを歌った歌などが絶えず歌われた。例えば「ケ・サラ」というお気に入りだった曲がある。盲目の歌手ホセ・フェリシアーノが自立を歌った歌を岩谷時子が「平和で美しい国、信じあえる人ばかり、だけど明日はどうなることやら誰もわかりはしないさ」と日本独自の詩を付けた。まあどうなるかわからないけれど、ケサラ、なんとかなるだろう、と歌い上げる。
この「ステージ101」で歌われていた曲の多くは、その後、中学高校の合唱曲として今に歌い継がれているようだ。「ケサラ」も、「歌え歌え歌え、人間の優しさを歌え、歌え、明日に向かって力強く」と言う力強い歌詞に変わって多くの高校生に歌われているようだ。「怪獣のバラード」「涙をこえて」など、私を作っている曲の多くが、また誰かを作っているのだろう。もうそこにない、と思っていたものが、別の形で続いている姿を発見すると、失ったさみしさはどこかに吹き飛んでしまう。
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