二ノ宮知子「のだめカンタービレ」のアンコールオペラ編という漫画を読んだ。登場人物それぞれの性格が短いページの中にうまく表現されている上、オーケストラの奮闘ぶりや人を見る目の温かさが伝わってきて、読み終わってほのぼのする作品だった。おそらく近い将来またテレビ化されるだろう。
テレビの「のだめ」と言えば上野樹里である。来年はNHK大河ドラマ「江(ごう)~姫たちの戦国~」の主演だそうだ。上野樹里を最初に映像で見たのは「スウィングガールズ」だったと思う。テナーサックスを吹いていた。本当に一生懸命練習して吹けるようにしたらしいから大したものだ。「のだめ」でもしっかりピアノを弾いていたが、集中して身に着けてしまう才能があるのだろう。
「スウィングガールズ」の次に主演した「亀は意外と速く泳ぐ」と言う三木聡監督の映画は、私のお気に入りだ。平凡な主婦が不思議なスパイ組織で活動することになるという一風変わった映画である。スパイク・ジョーンズ監督の「マルコビッチの穴」ほどではないが軽い不思議さでは負けていない。上野樹里の親友役で蒼井優がいい味を出しているのも見ものだ。
その直後の「サマータイムマシンブルース」というSFコメディもいい映画だった。CMでも無いのにヴィダルサスーンという特定の商品名が心に残るのも不思議だ。本広克行監督、上田誠脚本という同じコンビで長澤まさみが主演したSFコメディ「曲がれ!スプーン」が昨年公開されている。超能力を持つ若者たちのドタバタ喜劇だ。超能力と言えば金曜日に最終回を迎えた「SPEC」というドラマは最近見たドラマの中ではかなりよくできたドラマだったと思う。ストーリーも悪くはなかったが、細かな役者の演技や演出が非常に革新的というか挑戦的だった。当麻という女性刑事が瀬文という男性捜査官に牛丼を差し出して励ますシーンなどは、映画でもなかなか見ることができない名シーンだったと思う。オフィスクレッシエンドという会社の仕事だ。演出の堤幸彦という人の力が大きいのではないだろうか。堤幸彦監督の最近のヒットは映画「20世紀少年」があるが、私は「包帯クラブ」という作品が好きだ。オフィスクレッシエンドといえば「黄金の豚」や「ホタルノヒカリ」、「JIN-仁-」など最近のヒットを数多く手掛けている。勢いがあるのだろう。
上野樹里に話しは戻るが、ジュリーこと沢田研二と共演した映画があった。田舎町の電器屋の親父がジュリーで娘が樹里。「幸福のスイッチ」と言う映画だ。上映された映画館が少なく、新宿まで足を運んだ記憶がある。売れっ子イラストレータを夢見る娘が地域の誰にでもペコペコして金にもならない仕事を引き受けてしまう父に反発して家を出るが、やがて挫折して悩んでいる所へ、家業を手伝って欲しいという手紙がやってきて、というお決まりの映画だが、地域の交流を取り持つ気概を持つ人がいかに大事な存在かよくわかる映画だった。
上野樹里はこの年(2007年)、エランドール賞新人賞を取っている。「スウィングガールズ」で日本アカデミー賞新人賞を取ったことに続く大きな賞の受賞だ。同じ年のエランドール賞新人賞は蒼井優、綾瀬はるか、劇団ひとり、松山ケンイチなどとともに、「のだめ」で千秋真一というダブル主役の玉木宏も受賞している。彼ら彼女らを選んで新人賞を贈った人たちはさぞ鼻が高いだろう。みんな立派に活躍している。
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「スウィングガールズ」の次に主演した「亀は意外と速く泳ぐ」と言う三木聡監督の映画は、私のお気に入りだ。平凡な主婦が不思議なスパイ組織で活動することになるという一風変わった映画である。スパイク・ジョーンズ監督の「マルコビッチの穴」ほどではないが軽い不思議さでは負けていない。上野樹里の親友役で蒼井優がいい味を出しているのも見ものだ。
その直後の「サマータイムマシンブルース」というSFコメディもいい映画だった。CMでも無いのにヴィダルサスーンという特定の商品名が心に残るのも不思議だ。本広克行監督、上田誠脚本という同じコンビで長澤まさみが主演したSFコメディ「曲がれ!スプーン」が昨年公開されている。超能力を持つ若者たちのドタバタ喜劇だ。超能力と言えば金曜日に最終回を迎えた「SPEC」というドラマは最近見たドラマの中ではかなりよくできたドラマだったと思う。ストーリーも悪くはなかったが、細かな役者の演技や演出が非常に革新的というか挑戦的だった。当麻という女性刑事が瀬文という男性捜査官に牛丼を差し出して励ますシーンなどは、映画でもなかなか見ることができない名シーンだったと思う。オフィスクレッシエンドという会社の仕事だ。演出の堤幸彦という人の力が大きいのではないだろうか。堤幸彦監督の最近のヒットは映画「20世紀少年」があるが、私は「包帯クラブ」という作品が好きだ。オフィスクレッシエンドといえば「黄金の豚」や「ホタルノヒカリ」、「JIN-仁-」など最近のヒットを数多く手掛けている。勢いがあるのだろう。
上野樹里に話しは戻るが、ジュリーこと沢田研二と共演した映画があった。田舎町の電器屋の親父がジュリーで娘が樹里。「幸福のスイッチ」と言う映画だ。上映された映画館が少なく、新宿まで足を運んだ記憶がある。売れっ子イラストレータを夢見る娘が地域の誰にでもペコペコして金にもならない仕事を引き受けてしまう父に反発して家を出るが、やがて挫折して悩んでいる所へ、家業を手伝って欲しいという手紙がやってきて、というお決まりの映画だが、地域の交流を取り持つ気概を持つ人がいかに大事な存在かよくわかる映画だった。
上野樹里はこの年(2007年)、エランドール賞新人賞を取っている。「スウィングガールズ」で日本アカデミー賞新人賞を取ったことに続く大きな賞の受賞だ。同じ年のエランドール賞新人賞は蒼井優、綾瀬はるか、劇団ひとり、松山ケンイチなどとともに、「のだめ」で千秋真一というダブル主役の玉木宏も受賞している。彼ら彼女らを選んで新人賞を贈った人たちはさぞ鼻が高いだろう。みんな立派に活躍している。
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