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IMジェイエスピー社員が綴る日替わりブログ

見えない敵

2011-03-09 08:48:08 | 日記
 3日から6日まで韓国の政府機関や銀行などがサイバー攻撃を受けていた、と言う。すでに攻撃が終わったのかどうかわからない。重要機関のサーバーに高負荷をかけて一般の方々へのサービスを停止させてしまう攻撃だったようだ。この攻撃を行うために世界中の1万を越えるサーバーが勝手に武器として利用されていたらしい。日本のサーバーも使われていたかもしれない。個人持ちのパソコンも常時電源が入っていて、インターネットに接続されている場合は、知らないうちに悪用されている危険性がないわけではない。

 フランスではG20の重要機密がサイバー攻撃によって奪われた可能性があると報道された。こちらはスパイソフトを忍び込ませて内部から重要情報を外部に漏洩させる手口が使われたようだ。今になって発表されているが発覚したのは2月のことらしい。大慌てで状況理解に努める日々が一段落したので発表した、ということだ。おそらくフランスは誰に情報を奪われたのかすら掴めなかったことだろう。

 そういう時期に、自由に世界のネット環境と接続できない中国人向けに不正にサーバーを立ち上げていたとして中国人の若者2人が逮捕された。サイバーテロ関連のネットワーク経路を調査していたら、日本にこんなルートが見つかってしまった、という話しに違いない。2人から新しい事実が見えてくるかもしれないが、動きは早い。簡単に根っこにたどり着けるとは、とても思えない。しかも、この2人は純粋に商売目的でサーバーを立ち上げていただけかもしれない。脇の甘いサーバーが良いように利用されていた、という可能性も高い。

 新しい技術を自由に利用できる便利さを、悪意ある一握りの誰かのために奪われてしまう。技術が進めば進むほど、皮肉なことに危険の意味合いがより深刻になる。スマートと名の付く生活基盤が攻撃を受ければ、銀行口座のお金が盗まれるという被害を超えて、生命自体が脅かされる可能性さえある。
 仕事上でもセキュリティーを気にすると面倒な手順を必要とすることばかりで、効率的に仕事が出来るようにするためのシステムが逆にイライラするストレスの元になるほど非効率になったりする。やりきれない。
 
 時代の動きは本当に早い。一般企業のセキュリティーソフトに頼っていられる状況を超えた事態が日々動き出している。一国の対応など意味がない。強い外交手腕を発揮できるリーダー達が集まって国際的なネットワークセキュリティーの枠組みを作り出さなければならないだろう。エジプト各国やアジアのリアル社会自体が不安定な国々にとってはもっと切実な問題が多かろうが、先進国にとっては国の存亡を脅かす問題になりつつある。国連平和維持軍サイバー部隊、またはせめてインターポールサイバー室のような対国際サイバーテロ専門組織の立ち上げが早急に必要だろう。
 

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株式会社ジェイエスピー
  横浜に拠点を置くソフトウェア開発・システム開発・
  製品開発(monipet)、それに農業も手がけるIT企業
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