桜の季節が来る。20日日曜日、静岡地方気象台がソメイヨシノの開花宣言をした。静岡は暖かいのだろう。福岡が今週末あたり、大阪や横浜、東京が来週中頃、水曜木曜頃には咲き始める予想だという。暖かい日差しが降り注ぎ、桜が咲いて、明日を夢見る若者たちが新しい世界に出発する。それを応援する親や家族も、桜の花に祝われている気持ちがするものだ。
福島は4月の13日頃、仙台が4月14日、盛岡が4月20日頃と予想されている。
来週の金曜日はもう、4月1日。日本国もわが社も、新年度に入る。幼稚園から小学校に、小学校から中学校に、中学校から高校に、と上がって行く今頃、思い出してみると、それぞれの時期独特の期待と不安が入り混じって、何かしていないと落ち着かない日々を送っていたような気がする。
東京の大学や会社に入学や入社が決まり、早めに暮らしの場所を決めて引っ越し準備をしていた若い人も多いだろうと思う。3月19日からの3連休に親も一緒に上京して引っ越しの手伝いをする、そんな予定を立てていらしたご家族も多かったのではないだろうか。そういう若い方々が被災してしまったら、どんな風に考えるのだろうか。もし家族全員無事でみんな揃って避難施設で生活しているとしたら、上京予定の本人と家族は、どう考えるのだろうか。
多くの親御さん達が、自分たちのことはいいから、お前は東京へ行け、と言うだろう。どんなことをしても学費と生活費は作ると言うだろう。自分のことを心配しろ、と言うだろう。お子さんは何と言うだろうか。こんなひどい状況の家族を置いていけない、と言ってくれるだろうか。親が何と言っても、そう言い続けて欲しい。そういう気持ちでいて欲しい。しかし、親に勝ってはいけない。親が必死で言ってくれていることを聞かなければいけない。とにかく一度、上京して、自分に何ができるか考えるべきだろう。
おそらく、そんな時、東京では桜が一斉に咲いて大地震があったことなど忘れてしまうような、のんびりした春の空気を感じることだろう。だが福島では屋内退避したまま、外に出て桜を見ることもできない人がいる。いくらのんびりした空気の中にあっても、そういうことをすぐに忘れてしまう都会の生活に慣らされてはいけない。
仙台や盛岡まで桜が到達するまであと3週間余り。それまでに何ができるか。それから先、何ができるか。暖かくなれば、さらにまた別の問題も噴出して来よう。それでも、西からやってくる祈りや支援の声とともに、桜の前線が東上、北上しながら、まだまだやれる、あきらめない、という勇気を運んでくれることを願いたい。被災した地域の若い人こそ日本中に、世界中に、負けないことを宣言してほしい。
ひとつひとつは小さな桜の花だが、たくさん咲くことによって周辺が明るくなったようにさえ見える。山、川、通り、至る所で咲いた小さな桜が日本人の心をなごませ、そして奮い立たせる。
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横浜に拠点を置くソフトウェア開発・システム開発・
製品開発(monipet)、それに農業も手がけるIT企業
福島は4月の13日頃、仙台が4月14日、盛岡が4月20日頃と予想されている。
来週の金曜日はもう、4月1日。日本国もわが社も、新年度に入る。幼稚園から小学校に、小学校から中学校に、中学校から高校に、と上がって行く今頃、思い出してみると、それぞれの時期独特の期待と不安が入り混じって、何かしていないと落ち着かない日々を送っていたような気がする。
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多くの親御さん達が、自分たちのことはいいから、お前は東京へ行け、と言うだろう。どんなことをしても学費と生活費は作ると言うだろう。自分のことを心配しろ、と言うだろう。お子さんは何と言うだろうか。こんなひどい状況の家族を置いていけない、と言ってくれるだろうか。親が何と言っても、そう言い続けて欲しい。そういう気持ちでいて欲しい。しかし、親に勝ってはいけない。親が必死で言ってくれていることを聞かなければいけない。とにかく一度、上京して、自分に何ができるか考えるべきだろう。
おそらく、そんな時、東京では桜が一斉に咲いて大地震があったことなど忘れてしまうような、のんびりした春の空気を感じることだろう。だが福島では屋内退避したまま、外に出て桜を見ることもできない人がいる。いくらのんびりした空気の中にあっても、そういうことをすぐに忘れてしまう都会の生活に慣らされてはいけない。
仙台や盛岡まで桜が到達するまであと3週間余り。それまでに何ができるか。それから先、何ができるか。暖かくなれば、さらにまた別の問題も噴出して来よう。それでも、西からやってくる祈りや支援の声とともに、桜の前線が東上、北上しながら、まだまだやれる、あきらめない、という勇気を運んでくれることを願いたい。被災した地域の若い人こそ日本中に、世界中に、負けないことを宣言してほしい。
ひとつひとつは小さな桜の花だが、たくさん咲くことによって周辺が明るくなったようにさえ見える。山、川、通り、至る所で咲いた小さな桜が日本人の心をなごませ、そして奮い立たせる。
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