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ジェイエスピー社員が綴る日替わりブログ

余震は続くが

2011-03-17 08:49:48 | 日記
 地震で影が薄くなっていたが、千葉で発生した鳥インフルエンザは3万5千羽以上の鶏の殺処分が終わり、作業員全員の健康状態も良好であると確認したというニュースがあった。その一方で青森県三沢市で回収されたハヤブサの死骸から強毒性の鳥インフルエンザが見つかったとして周辺10キロ圏内を最高度の警戒レベルの監視エリアに指定したそうだ。冷たい隙間風が吹き渡る板敷の体育館や公民館で、毛布2枚か3枚だけで暮らしている年配の方々の惨状を見ると、どんなことがあっても、伝染病は防がなければならないと強く感じる。

 母の実家は、宮城県気仙沼から船で10分程度の大島という島にある。もう80歳を超えた気のいい叔父と叔母、それに陽気な従兄弟たちが住んでいる。しかし、地震後、まったく連絡がつかない。家は小さな津波なら全く問題ない高台にある。だが、想像を超えた津波だった。それに、地震後火事が続いていたらしい。心配していたら、16日付の夕刊に、若者から年寄りまで島民が団結して防火帯を作り島の山火事から集落を守ったという記事が載った。彼らならやりそうだ。連絡手段は普通になっているが、きっと元気に頑張っているのだろう。島の火事の原因は、気仙沼港に流れ出したコンビナートの重油が原因だという。流れ出した油と、津波で流されてきた家々の瓦礫が一緒になって燃え上がり、島を襲ったようだ。それが山火事を引き起こしたのだ。美しい海で、わかめの産地でも知られている。母は今でも気仙沼のわかめしか食べない。だが、おそらく今後何年か、気仙沼のわかめは手に入らなくなるかもしれない。

 石巻にも叔母と従兄弟がいる。こちらともまったく連絡が取れない。10数年前の私の父の葬儀の時には、あらゆる親戚の中で最も早くやってきて母を支えてくれた人たちであった。今は毎年年賀状を送るだけになってしまっているが、学生時代に訪問した時には、数年前に亡くなった叔父さんが港の市場から巨大なマグロの切り身を買って帰ってきて、「ここは産地だからいっぱい食って帰れ」と振る舞ってくれたことがなつかしい。ただ連絡がつけ辛くなっているだけだと信じているが、心配している。

 原発事故の状況を見ていると、うまく行かないことの連続で気を揉むのにも疲れてしまったが、周辺では命を懸けて頑張ってくれている方々が大勢いること、それ以外の地域でも、不眠不休で働きづめに働いて、助けたり復旧したり、至る所で負けまいと懸命に活躍している方々がたくさんいること、そんなことが実感できる報道が多くなってきた。自然災害にやられ、人災にやられ、打ちひしがれているばかりではない、反発して時には怒りながらも、とんでもない運命に負けるものかと頑張っている姿をたくさん見ると、逆にこちらが勇気づけられる。日本にとって大きな打撃ではあったが、いつまでもやられっぱなしというわけにはいかない。強い人々が大勢いるこの国の未来を私は信じる。


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株式会社ジェイエスピー
  横浜に拠点を置くソフトウェア開発・システム開発・
  製品開発(monipet)、それに農業も手がけるIT企業
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