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IMジェイエスピー社員が綴る日替わりブログ

作られしもの

2011-05-11 10:14:56 | 日記

2ヶ月前の話だが、社用携帯電話を従来のFOMA携帯からスマートフォンに交換したとき、SIMカードを自分で交換することになった。見るからに取り外しにくそう、というかどうやれば取り外せるか分からないSIMカードに四苦八苦していると、周囲から「指を突っ込んで強引に取れば?」等の興味本位のアドバイスが。

「いえ、他に方法があるはず!日本の工業製品を信じていますから!」
と言って
「いや、それMADE IN CHINAだろ」
と笑われた事がある。

ここで言いたかったのは日本の技術者の設計思想と品質検査基準のことだったのが、反論するのも面倒になり(というよりスマートフォンに夢中だったので)黙ったままにしておいたのはいい思い出である。
どこで部品を製造したか、ではなく誰が設計、検査したかが重要なのだ。
ただ決して中国製品を蔑んでいるわけではない事にご留意いただきたい。

結果としては、携帯電話の販売店で付け爪をしたおねーさんが外すのに苦労するような仕組みではないはずだ、そんな設計思想が許されるはずがない。との信念のもとに親指でちょっと上から押さえるようにして簡単に外すことに成功した。道のりはちょっとだけ長かったが。

昔から色々と解体してみたり(世の男性はラジオ等をバラした経験がある方も多いのではないだろうか)してきた身として、ある一定の法則が身に染み付いている。
それは「設計者の意図通りに解体すればいとも簡単にバラせる」というものだ。

PCのカバー一つとってみても、無理に(設計者が本来想定していない方向や角度等)で外そうとするとミシミシという音を立て、まるで機械が「痛い痛い」と言っているような気がするのだ。多少力が要る場面でも、ちゃんとした手順に則っていれば「ほい、もう少し力を入れれば外れるよ、がんばって!」という音を立ててくれるのである。(※比喩表現です)


設計思想というのは製品の随所に現れるものだが、よくよく見るとこれが結構面白い。
特に小型の精密機械はその部品ひとつひとつの設計部門の熾烈な場所取り争いが発生すると聞いたことがある。自分たちの担当部品は当然組み上がった製品のベストポジションに組み入れたいのだが、スペースは限られておりそうもいかない場合も多いのである。
時々妙に使い難いところに端子やセンサーがついているのはその争いに負けた結果なのだそうだ。最近はトータルでの使い勝手を重視し、部品小型化の技術向上でこの傾向も減ったように思えるが。


翻って本職のシステム開発はどうだろうか。トータルバランス、トータルコーディネイトが考え抜かれたシステムもあるにはあるが、業界としてはまだまだ日が浅い部類に入るので、そうでないものも多い。

複雑怪奇な既存システムの解析などは、不可解に思えてもちゃんとした理由がそのときそのときにあり、その年輪のように刻まれたプログラムの歴史背景を紐解いていくのが結構面白い。ただし苦労も伴うが・・・。

システム分析、調査は作り手の意図をに思いを馳せ、システム開発は作り手として使い手の事を考え抜いているだろうか?そんな自問をスマフォを弄りながら思い出したので今回はここに書くことにした。

オチは・・・ありません。(刑事長)


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株式会社ジェイエスピー
  横浜に拠点を置くソフトウェア開発・システム開発・
  製品開発(monipet)、それに農業も手がけるIT企業
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