政権が自民党から民主党に変わった時期待したのは「スピード感」のある変化だった。「お役所仕事」と言う言葉はもう使われていないのかもしれないが、決められた手順に従ってしか動いてくれず定時を過ぎれば「さようなら」となるような、人情を無視した仕事の仕方を指して「お役所仕事」と呼んだ。民主党は政治主導と叫んで自民党に代わって江戸城に入場したが、未曾有の大災害が起きたにも関わらず「お役所仕事」のスピード感を改めることができない。日本の政治家は例えば「牛歩戦術」などと言う突拍子もないスローな戦術を編み出すことにかけては天才的だが、スピード感がある政治を行うことにかけてはどうしようもなく力不足だ。いずれ少しずつ力をつけて行ってくれるだろうと期待しているが、かなり先のことになりそうだ。
「スピード感」のある政治を行うためにはスピード感のある決定を行わなければならない。しかし心もある頭脳もあるという人には、人の将来を左右する「決定」を行うにはそれ相応の事前情報と勇気と責任感が必要だ。心も頭脳もない人なら、官僚だか部下だかに「右へ行きましょ」なんて囁かれれば「よし、右行こう」と即断即決、すぐに決まるだろうが、なまじ、いろいろなことを感じたり考えたりできる頭があると悩む。ひどい政治家やリーダーになると、悩みの種は自分の将来に有利か不利かという下卑た優先順位だったりする。悩んだ末に自分の責任になるのが怖いあまり、決定はせず、上司にお伺いを立てる。この連鎖が始まると「スピード感」も何もない。牛歩戦術と全く同じ、上へ上へと決定すべき問題は上がって行き、唯一その問題だけを考えて結論を出せば良かった人の手から離れて、いろいろな問題を抱えて身動きの取れない人の所に問題が集中し、いつまでも未決のまま時間ばかりが過ぎる。
これに反し、現場で考え現場の責任において勇気ある最善の決定をして物事を進めようとする組織もある。こんな時どうすればいいか、何を最優先に考えればいいか、皆がわかっていれば、いちいち上司にお伺いを立てる必要はない。自分で考えて自分が責任を取る、その勇気と責任感があれば、失敗を恐れて誰か別の勇気ある人の決定を待っている必要は無い。
今回の大災害の折、日本は世界各国の医療関係チームから地震発生とほぼ同時に相次いで支援の申し出を受けた。ところが日本の医療制度や法律に適合しない免許を持っている医師(つまり日本の医師免許を持っていない医師)や器具を日本で活躍させるわけにはいかないと当初ことごとく支援を断っている。特例だから良いだろうと言う話になって活動の許可が下りたのは3月16日のことだ。デッドラインは72時間以内だと知っている世界の医師達が即反応して申し出てくれたにもかかわらず、厚生労働省が海外の医師に活動許可を出したのは地震発生後120時間を経過していた。この時政治は機能していたのだろうか。
別に災害の時の話だけではない。いろいろな場面で、自分で考え自分で判断する、ということは誰にでもできる。だが、上司に判断をゆだねる、という選択肢を取ることもまた、誰にでもできる。組織も「スピード感」を大事にしなければならない。勇気と責任感、つまり「覚悟」を持って自分の判断で仕事を進める、そんな姿勢がせめてわれわれには必要だろうと思う。自分で考え自分で決めるからと言って、誰にも何も言わずに決めることは無い。その逆だ。周囲の人にすべての状況を知らせ、一緒に考えながら、決めて行く。それでいい。縦にも横にもコミュニケーションを取り、何が一番大事なのか、しっかり考えることだ。そして最後は勇気をもって決定する。「どうします?」と聞くのではなく「こうしましょう」と提案する。非常事態なら「こうしました」で、いいではないか。(三)
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「スピード感」のある政治を行うためにはスピード感のある決定を行わなければならない。しかし心もある頭脳もあるという人には、人の将来を左右する「決定」を行うにはそれ相応の事前情報と勇気と責任感が必要だ。心も頭脳もない人なら、官僚だか部下だかに「右へ行きましょ」なんて囁かれれば「よし、右行こう」と即断即決、すぐに決まるだろうが、なまじ、いろいろなことを感じたり考えたりできる頭があると悩む。ひどい政治家やリーダーになると、悩みの種は自分の将来に有利か不利かという下卑た優先順位だったりする。悩んだ末に自分の責任になるのが怖いあまり、決定はせず、上司にお伺いを立てる。この連鎖が始まると「スピード感」も何もない。牛歩戦術と全く同じ、上へ上へと決定すべき問題は上がって行き、唯一その問題だけを考えて結論を出せば良かった人の手から離れて、いろいろな問題を抱えて身動きの取れない人の所に問題が集中し、いつまでも未決のまま時間ばかりが過ぎる。
これに反し、現場で考え現場の責任において勇気ある最善の決定をして物事を進めようとする組織もある。こんな時どうすればいいか、何を最優先に考えればいいか、皆がわかっていれば、いちいち上司にお伺いを立てる必要はない。自分で考えて自分が責任を取る、その勇気と責任感があれば、失敗を恐れて誰か別の勇気ある人の決定を待っている必要は無い。
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別に災害の時の話だけではない。いろいろな場面で、自分で考え自分で判断する、ということは誰にでもできる。だが、上司に判断をゆだねる、という選択肢を取ることもまた、誰にでもできる。組織も「スピード感」を大事にしなければならない。勇気と責任感、つまり「覚悟」を持って自分の判断で仕事を進める、そんな姿勢がせめてわれわれには必要だろうと思う。自分で考え自分で決めるからと言って、誰にも何も言わずに決めることは無い。その逆だ。周囲の人にすべての状況を知らせ、一緒に考えながら、決めて行く。それでいい。縦にも横にもコミュニケーションを取り、何が一番大事なのか、しっかり考えることだ。そして最後は勇気をもって決定する。「どうします?」と聞くのではなく「こうしましょう」と提案する。非常事態なら「こうしました」で、いいではないか。(三)
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