女性が継続して一つの会社で働き続けるのは難しい。結婚する、子供が出来る、親の介護、様々な要因で自分がそれまで培ってきた技能とは異なる技能で世を渡っていかなければならない状況が発生する。
男性にも同じことは起きるが、これまでの長い社会の慣習と肉体的・精神的な構造の違いから家庭に入って働く割合は圧倒的に女性が多い。そして一度仕事を長期に離れてしまうと、なかなか復帰できるチャンスに恵まれない。
ソフトウェア開発の業界も例外では無い。事務系の仕事ならともかく、一般的なソフトウェア技術者で高齢の女性にはあまりお目にかからない。わが社には2年前まで大学生をお子さんに持つアラウンド50歳の女性技術者が在籍していたが、リーマンショック後彼女に発注してくれるお客様がなくなってしまい、この業界で仕事をして行くのもこの辺が潮時かな、とおっしゃって退職された。他社で同じ年頃の女性技術者にお会いすることはほとんどない。そもそも男女の別なくソフトウェア技術者として定年まで働き続けるのはかなり難しい。女性となると、そのハードルは想定外の津波より高いかもしれない。
しかし、ソフトウェア開発の大部分の作業は実は女性向きの仕事ではないかと考えている。お客様が抱える問題点に共感し、細かなご要望をまとめて、まるで大きな織物を織るような根気のいる仕事がソフトウェア開発の仕事である。手許にある時間と予算で、出来る限り良い物を作るという理想と現実の間のバランス感覚も必要だ。これらすべてにおいて、男性より女性の方が本質的に優れているのでは、と思っている。にもかかわらず、この業界は男性が多い。ハードな仕事場を作り上げて仕事に適した女性の参入を妨害しているようなものだ。
ただし、男性が優位と思う部分ももちろん無いわけではない。コンピュータシステムの中でもハードウェアに近い制御系ソフトウェアの部分、基本ソフトやドライバーソフトウェアなどを含むいわゆるインフラやアーキテクチャー部分、お客様の問題を解決する斬新なアイデアを出す部分、それに開発の仕事自体の生産性を改善するアイデアや最新のテクノロジーを持ち込む仕事などは男性向きだと思える。
厚生労働省が20日発表した「働く女性の実情」(女性労働白書)によると、昨年度は女性労働者が過去最多になったと言う。にもかかわらず正規雇用が減少し非正規雇用が増加したため男性との賃金格差は広がった、とニュースになった。人によって差はあるだろうが平均的に学生時代の勉強も女性のほうが真面目に取り組んでいるような気がしている。さらに社会人になっても必死に学んで早く一人前になろうと頑張っている。わが社の今年の女性新入社員などを見ていると驚くほど頑張っている。ところが、結婚して子供が出来れば、おそらく復帰は難しい。結婚しただけでもいろいろと大変なハンディを背負い込むことになるだろう。
子育てを経験して、共感力や本質的に大切なことを見抜く力を若い時代以上に高めた女性がシステム開発プロジェクトの中にうまく溶け込める仕組みを考えて行きたいと考えている。日本の人口がどんどん減っている時代だ。せっかく育てた女性技術者をスーパーや外食チェーンのレジ打ちに取られてしまうのはあまりに惜しい。もちろん私一人が考えてどうなるものでもないが、会社を上げて取り組めば、そのうち少しずつでも何か良いアイデアが生まれて来るだろう。ソフトウェア開発の業界だけでなく、もの作り関連業界の多くは、おそらく同じ思いでいるのではないだろうか。ネットで繋がった人と人の和によって新しい文化が生まれる21世紀は、強い共感力を持つ女性が台頭する時代なのだ。頑張っている女性が安心して子供を産み育てながら、その子供たちのためにも、誇りを持って自分の選んだ仕事を長く継続して行ける社会や会社が求められている。そのニーズに応える努力をして行くつもりだ。(三)
monipet
動物病院の犬猫の見守りをサポート
病院を離れる夜間でも安心
ASSE/CORPA
センサー、IoT、ビッグデータを活用して新たな価値を創造
「できたらいいな」を「できる」に
OSGi対応 ECHONET Lite ミドルウェア
短納期HEMS開発をサポート!
GuruPlug
カードサイズ スマートサーバ
株式会社ジェイエスピー
横浜に拠点を置くソフトウェア開発・システム開発・
製品開発(monipet)、それに農業も手がけるIT企業
男性にも同じことは起きるが、これまでの長い社会の慣習と肉体的・精神的な構造の違いから家庭に入って働く割合は圧倒的に女性が多い。そして一度仕事を長期に離れてしまうと、なかなか復帰できるチャンスに恵まれない。
ソフトウェア開発の業界も例外では無い。事務系の仕事ならともかく、一般的なソフトウェア技術者で高齢の女性にはあまりお目にかからない。わが社には2年前まで大学生をお子さんに持つアラウンド50歳の女性技術者が在籍していたが、リーマンショック後彼女に発注してくれるお客様がなくなってしまい、この業界で仕事をして行くのもこの辺が潮時かな、とおっしゃって退職された。他社で同じ年頃の女性技術者にお会いすることはほとんどない。そもそも男女の別なくソフトウェア技術者として定年まで働き続けるのはかなり難しい。女性となると、そのハードルは想定外の津波より高いかもしれない。
しかし、ソフトウェア開発の大部分の作業は実は女性向きの仕事ではないかと考えている。お客様が抱える問題点に共感し、細かなご要望をまとめて、まるで大きな織物を織るような根気のいる仕事がソフトウェア開発の仕事である。手許にある時間と予算で、出来る限り良い物を作るという理想と現実の間のバランス感覚も必要だ。これらすべてにおいて、男性より女性の方が本質的に優れているのでは、と思っている。にもかかわらず、この業界は男性が多い。ハードな仕事場を作り上げて仕事に適した女性の参入を妨害しているようなものだ。
ただし、男性が優位と思う部分ももちろん無いわけではない。コンピュータシステムの中でもハードウェアに近い制御系ソフトウェアの部分、基本ソフトやドライバーソフトウェアなどを含むいわゆるインフラやアーキテクチャー部分、お客様の問題を解決する斬新なアイデアを出す部分、それに開発の仕事自体の生産性を改善するアイデアや最新のテクノロジーを持ち込む仕事などは男性向きだと思える。
厚生労働省が20日発表した「働く女性の実情」(女性労働白書)によると、昨年度は女性労働者が過去最多になったと言う。にもかかわらず正規雇用が減少し非正規雇用が増加したため男性との賃金格差は広がった、とニュースになった。人によって差はあるだろうが平均的に学生時代の勉強も女性のほうが真面目に取り組んでいるような気がしている。さらに社会人になっても必死に学んで早く一人前になろうと頑張っている。わが社の今年の女性新入社員などを見ていると驚くほど頑張っている。ところが、結婚して子供が出来れば、おそらく復帰は難しい。結婚しただけでもいろいろと大変なハンディを背負い込むことになるだろう。
子育てを経験して、共感力や本質的に大切なことを見抜く力を若い時代以上に高めた女性がシステム開発プロジェクトの中にうまく溶け込める仕組みを考えて行きたいと考えている。日本の人口がどんどん減っている時代だ。せっかく育てた女性技術者をスーパーや外食チェーンのレジ打ちに取られてしまうのはあまりに惜しい。もちろん私一人が考えてどうなるものでもないが、会社を上げて取り組めば、そのうち少しずつでも何か良いアイデアが生まれて来るだろう。ソフトウェア開発の業界だけでなく、もの作り関連業界の多くは、おそらく同じ思いでいるのではないだろうか。ネットで繋がった人と人の和によって新しい文化が生まれる21世紀は、強い共感力を持つ女性が台頭する時代なのだ。頑張っている女性が安心して子供を産み育てながら、その子供たちのためにも、誇りを持って自分の選んだ仕事を長く継続して行ける社会や会社が求められている。そのニーズに応える努力をして行くつもりだ。(三)
monipet
動物病院の犬猫の見守りをサポート
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「できたらいいな」を「できる」に
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株式会社ジェイエスピー
横浜に拠点を置くソフトウェア開発・システム開発・
製品開発(monipet)、それに農業も手がけるIT企業