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IMジェイエスピー社員が綴る日替わりブログ

太陽光パネル

2011-05-28 11:03:58 | 日記
 雨が降ると急に気温が下がる。雨上がりの日差しは暖かく気持ちがいい。そんな春の朝がここ数日続いていたのだが、まだ5月だというのに梅雨入りし、しかも台風が来る。
 横浜市金沢区にある海洋研究開発機構には地球シミュレータと呼ばれるスーパーコンピュータがある。これを使って今後の気象をシミュレーションする研究が行われている。今世紀後半には風速80メートルに達する強大な「スーパー台風」が続発すると予想されている。今関東に向かいつつある台風2号は940ヘクトパスカルという。強い台風だが880~890ヘクトパスカルと予想されるスーパー台風と比べるとまたまだ弱い。海沿いの建築物は地震による津波だけでなく、スーパー台風による強風と高波にも備えなければならない。日本は地震大国であるばかりか台風大国でもある。なんと厄介な国なのだろうか。

 OECD(経済協力開発機構)の設立50周年記念講演に出席して、その厄介な国の総理大臣が「日本の設置可能な1000万戸の屋根のすべてに太陽光パネルを設置することを目指す」と講演した。予定されていた当初の原稿になかった部分だったが菅総理が直前に自ら追加して世界に向けて発表したのだという。自然の恵みを利用する方向に舵を切りたいという気持ちをこのように表現したのだろうと思う。ソフトバンクの孫さんが言っている話の受け売りではないかという声もある。ただし原発依存を廃する覚悟を決めて発言した言葉では無かったのは確かなようだ。そのために、同時に参加したG8では原発推進派のフランスやロシアに対し意地を見せることができなかった。始終原発推進派の言葉に追随して会議を終わっている。
 
 屋根という屋根に太陽光パネルが取り付けられることになれば大したものだが、強烈な台風の発生頻度が増加する自然環境にあることを忘れてはいけない。そのことと原因が同じであるかどうかはっきりしないが、竜巻の発生頻度も増しているようだ。地震と原発事故で苦しんでいるさなかの4月16日福島県いわき市で竜巻が発生し不穏なものを感じた方も多かったと思う。5月22日にはアメリカミズーリ州で大型の竜巻が発生し126人が死亡し、900人以上が負傷したという。太陽光パネルをただ屋根の上に乗せる、というだけでは危険が大きい。原発事故の場合は、津波も送電線の切断もリスクは全て「想定外」でしたと事故発生後に政府と政府お抱え学者と業者が三位一体となって声をそろえて発言したが、太陽光パネルも利権を持ったメーカーや団体が推進したいがために今後予想される自然災害リスクをまったく「想定外」として検討しない、安全基準も設けないというのは、おかしい。日本全戸に設置すると言うのであれば、なおさらしっかりした安全基準が必要だろう。
 
 これだけ大きな地震災害に見舞われてなお、全国のみなさんの意見を聞き徹底的に討論して国の未来を考えるのではなく、首相がぱっとひらめいたアイデアが国民総意の方向性であるかのように世界に発表される現状はどこかやるせない。社会に対し積極的に関わって行く姿勢が足りなかった自分を反省してしまう。もっと頑張れ、と自分に言わなければならない。(三)


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株式会社ジェイエスピー
  横浜に拠点を置くソフトウェア開発・システム開発・
  製品開発(monipet)、それに農業も手がけるIT企業
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