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IMジェイエスピー社員が綴る日替わりブログ

言葉遊び・暗号

2011-05-24 11:47:15 | 日記
 ほっとしたのも、つかの間。油断しているとブログの当番が回ってきている。ブログも4回目で、すでにネタ切れ。テーマが浮かんでもなかなか文章が続かない。悩んだ末に言葉遊び・暗号に挑戦してみようと思い立った。暗号は想像以上に身近にある。誰でも少しは覚えがあると思うが、子供の頃、仲間内だけで通じるルールを決めて、手紙をやりとりしていた。ルール自体は、なぞなぞに出てくるレベル、狸の絵が添えてあるような非常に単純なものから、本格的な乱数表もどきを作って行うものもあった。特に人に知られて困るような内容ではないが、自分達だけで通じるルールを作ることによって、仲間意識を盛り上げていた。

 とりあえずネタを探すためにgoogleの力を借りると、ブログの中では収まらないほどの量が出てくる。暗号一つとっても奥が深い。なじみのあるところでは、太平洋戦争当時の暗号「ニイタカヤマノボレ」や「トラトラトラ」。推理小説の有名なところでは「黄金虫」、「踊る人形」、「二銭銅貨」等々、見ているだけで心が沸き踊る。そうしたなかで、昔学校で習った和歌などに含まれる「隠された暗号」に興味を引かれた。暗号というほど大げさなものではないが、言葉遊びの一つとして「折句」というものがある。一見すると普通の和歌だが、五七調に書き並べると花鳥風月の言葉が現れる。いわゆる立て読みである。面白い物では、「夜も涼し 寝覚めの仮庵(かりほ) 手枕(たまくら)も 真袖(まそで)も秋に 隔てなき風」という歌に対して、その返しが「夜は憂し ねたく我が背子 果ては来ず なほざりにだに しばしとひませ」というやりとり。同様に五七調に書き並べて、最初の文字を上から、最後の文字を下から読むと、「米下さい。金も欲しい」「米ありません。金もわずかです。」という駆け引きが隠されている。切実ながら洒落っ気の効いたやりとりが楽しい。

 とてもこの中で紹介しきれる内容では無いが、是非じっくりと読んでもらいたいものが「いろは歌の謎」である。「いろはにほへと ちりぬるを・・・」50音をすべて使い切りながらもきちんとした歌になっている、おなじみの歌である。この歌は弘法大師が作ったと習った気がするが、諸説様々ではっきりとは分からないらしい。この「いろは歌」にも暗号が隠されており、それに対する検証を進めた結果、ある結論に結びついていく。さらにその内容を進める形で「いろは歌の暗号」が展開されている。自分の浅薄な知識では真偽を判断することはできないが、一つ一つ論証を上げて理論を展開していく様は良質な推理小説を読んでいくようである。興味を持たれた方は是非一読してもらいたい。

 技術の面で見てみると、現在の我々の生活と暗号は切り離せないものになっている。インターネットや携帯電話、無線LAN等々、通信技術の発達により、より早く、より大量のデータが我々の周りを飛び交うようになった。そうしたデータを安全にやりとりするために、暗号は必須の技術となっている。データは常に改竄と盗聴の危険に晒されており、古い暗号技術が破られ、また新しい暗号技術が開発されるというイタチごっこが続いている。上述の言葉遊びに比べると少し味気ないかもしれないが、大切なデータを危険に晒さないためにも、自分達の鎧である暗号技術に少しでも興味を持って調べてみてはどうだろうか。

 すでに気づかれているかもしれないが、少しだけ言葉遊びをしてみた。いざ自分でやるとなると、こんな簡単なものでもかなり難しい。まとまっているとは、とても言えないが、たまにはこんな遊びも楽しい。

(菊)


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コメント (4)
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