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IMジェイエスピー社員が綴る日替わりブログ

池で遊ぶ

2011-06-10 09:31:19 | 日記
 大きな池がある神社や、日本庭園などでは、鯉の餌や鳩の餌を売っていることがままある。
鳩の餌を売っている神社などでは、何十羽に1羽くらい、ボールの様にまるまるとしている固体がおり、皆同じように餌をもらえる環境下でも、やはり固体によって餌取りの上手い下手があるのかとはっとすることが多い。
また、鯉の餌を売っている場合、池の淵に人が立っただけでも大勢集まってきて口をぱくぱくさせるので、自分が何も持っていない場合はどうすれば解らない気持ちになる。

 先日、某日本庭園にて、夜間に蛍を放す催しがあるというので、家族と共に行ってきた。
思っていたよりも早く着いてしまい、初めこそ時期の花しょうぶを見たり、和風建築を見学したりして時間を潰していたが、だんだんとやることも無くなっていた。
そんな時に目に付いたのが、そこで売っていた鯉の餌だ。
いわゆる『~の餌』と名のつくものは、大抵の場合顆粒状のものや、お麩を小さく切ったものが多いが、そこで売っていたのは、直径5cm長さ70cm程度の乾燥した麩の棒だった。
長い。80円だったので一本買ってみた。

 池の淵では、同じように蛍を待つ家族連れの人々が同じように鯉に餌をあげて楽しんでいた。
他の人と同じように、長い麩の棒を少しずつちぎっては鯉が群がっているあたりに投げ入れる。麩が軽くて意外と遠くまで飛ばないことにショックを受けつつも、鯉がばちゃばちゃとはしゃぎながら餌に群がる様をそれなりに楽しく見ていた。
しばらくそうしていると、弟がやってきた。弟は何度かこの日本庭園で鯉に餌をやったことがあるらしく、このような餌やりに関しては私よりも詳しい存在である。
弟は、鯉の餌が長いうちに、水面近くにそれを突き出して持っていると、亀にも餌をやることが出来ると言った。
亀もまた日本庭園によくいる動物だが、鯉の餌という言葉に比べて、亀の餌という言葉はあまり聴かない。
鯉に比べて絶対数が少ない上に、普通に餌をやっていると、大群でばしゃばしゃと騒ぐ鯉に比べると亀が餌やりの最前線である池の淵までくることは少ない。
とりあえず試してみようと思い、言われた通りに麩を池の水面に突き出してみたところ、本当に亀が来た。
餌に噛み付く亀を見ながら「昔やったザリガニ釣りのようだ…」と感動していると、近くで普通に鯉を見ていた5歳くらいの男子達が、おおおお!と興奮したように歓声を上げた。恐らく、鯉ばかり見ていた彼らにとってその時亀は、トレーディングカードで例えるとホログラム加工されたキラカードと呼ばれるもののように見えたのだろう。ちなみにこの場合普通のカードが鯉だ。鯉には申し訳ないが。
また、この鯉の餌でそんな風に楽しむことができるとは!という、新しい知識への喜びを彼らの笑顔から感じることが出来た。
こんなに長い麩なんだから、よく考えたら誰でも思いつきそうな遊びだろうと思われるかもしれないが、それでもはじめて何かを知るということは楽しいことなのだろう。
数分後、そこには一心不乱に亀に餌をやる彼らの姿があった。
池の方に身を乗り出しながら遊ぶ子供達の姿を、あまり身を乗り出すと危ないだろうと多少はらはらしつつも見ているうちに蛍が出てくる時間になった。

 蛍を見る人たちは、家族連れが多くかなりの人の入りだった。
「私達よりも子供達がより楽しんだほうがいいだろう」という思いから少し離れたところで見ていたが、文字通り蛍光色に光りながら飛ぶ姿は綺麗だった。
勿論蛍も楽しんだが、それ以上に久しぶりに子供達が楽しそうにしている姿を見られたのが、印象的な第二回近場の観光名所めぐりだった。横浜三渓園での蛍の夕べは今週末まで催されているようです。ご興味のある方は是非。
(宮)


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株式会社ジェイエスピー
  横浜に拠点を置くソフトウェア開発・システム開発・
  製品開発(monipet)、それに農業も手がけるIT企業
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