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ジェイエスピー社員が綴る日替わりブログ

バイオリン

2011-07-12 09:21:51 | 日記
 わが家では夕方になると二台のバイオリンが同時に鳴り響く。それぞれはそれなりに弾いているのだが二台が別の曲を練習しているため聴いている側は多少混乱してしまう。この毎日の恒例行事との付き合いもずいぶんと長くなった。上の娘が初めてからそろそろ十年近くになる。

 きっかけはミニコンサートだった。とあるコンサートで先生の知り合いが数曲演奏を行った。クラッシックからポップ、アニメまで、時に優しく、時に激しく、ミニホールに華麗なバイオリンの音が響き渡っていた。今までにも何回か演奏を聴いたことはあるが、「格好いい」と思ったのはこの時が初めてだった。この後、あまり自分から主張しない娘が、バイオリンをしたいと言った。親としては願いを叶えてやらない訳にはいかない。

 やはり一番心配したことが経済面だった。勝手なイメージだがバイオリンはお坊ちゃま、お嬢様がやるものだと考えていた。我が家のような庶民が手をだせるのだろうか?ビクビクしながら調べてみると、思ったほどは高くない。もちろん、上をみるとキリはないが、入門用であれば手頃なお値段で手に入り、レッスン代も塾代よりははるかに安い。一安心したところで我が家のバイオリン生活が始まった。

 日々の練習にも非常に気を使う。楽器の演奏は時間帯さえ守れば禁止はされていなかったが、さすがに窓を開けっ放しで弾くわけにもいかない。練習の際には窓や扉、カーテンも全部閉め、極力音が漏れないように気を使っている。幸いにしてまだ苦情を受けたことはないが、そこまで気を使っても、窓や壁から振動で伝わる音は防ぐことが出来ないようだ。

 バイオリンのサイズにはいくつかサイズがあり、我が家では1/2、2/3、4/4を使用した。腕の長さに応じて、使うサイズが決まり、成長に応じて上のサイズを使って行くようになる。1/2は使える期間が短いため、中古の製品も多い。我が家も手頃な中古を選択した。我が家の初代バイオリン1/2号機は、上の娘との付き合いが終わった後しばらくの休息に入り、やがて下の娘に引き継がれた。その役目も終えた後で新しい持ち主の元へ旅立っていった。

 バイオリンの弓は馬の毛で出来ている。弓に松ヤニを付けなじませる。弓で弦を弾くことにより弦の振動が駒を伝わり胴が共鳴しバイオリン独特の音が奏でられる。どの道もこだわり出すと奥が深い。弓一つとっても、その材質で音色が異なってくる。弓の竿はやはり木が一番多い。ある程度先端にある方が弾きやすいが、木ではその加工が難しいため、FRP製、カーボンファイバー、グラスファイバー製の製品も増えてきているようだ。本体との相性もあり、なかなか弓選びも難しい。

 何となく日本では高尚なイメージのあるバイオリンであるが、西欧ではもっと気軽に弾かれているような気がする。単なるイメージかもしれないが、街角のバイオリン弾きも多い。日本でも街角での演奏者は多いが未だバイオリンを弾いている人は見たことが無い。実際に始めて見るとそれほど敷居が高いものでは無いが、いまだにバイオリンをさせていると話をすると「お嬢様」だったのねと言われる。思い込みを変えることはなかなか難しい。

(菊)


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