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IMジェイエスピー社員が綴る日替わりブログ

思い出ダイバー 弐

2011-07-25 09:14:06 | 日記
1年間の浪人生活を終えた私は、卒業した高校で所属していた吹奏楽部から定期演奏会のエキストラ出演を依頼されていた。受験も終わったことだし、別に断る理由もないので練習に参加していた。が、約1年間というブランクが大きな障害となっていた。

高校時代に担当していた楽器はTuba(チューバ)であった。金管楽器の中では一番大きく、最低音を出すいわゆる低音楽器と呼ばれる種類のものである。

1年間勉強しかしていなかった(・・・と言っておこう)私にとって、開放感からか、楽器を演奏するのはとても楽しいことであった。しかし、大きな楽器であるがため、楽器内に送り込む息の量が多い。現役の時と比べて息が続かなくなっていることは一目瞭然であった。楽器を吹く体に戻すために何とかしなければならない。

まずはランニングをしようと思い、近所の川の周りを走ることにした。ちょうどその頃は、大学に入学するまでにちょっとお小遣いでも稼ごうと思って運送屋のバイトをしていたため、帰ってきてから走ることにしていた。だが、長くは続かなかった。なによりバイトで力を使い果たしてしまい、夜はのび太のごとく瞬時に寝てしまっていたからである。

タバコを吸っていた(・・・うん?)私は、これを止める決意をした。吸わなければお金だって減らないし、何よりも健康的な体を手に入れることができる。簡単なことだ。演奏会当日までの1ヶ月はうまくいった。

演奏者を一人から二人にすれば、その分負担が減るだろうという消極的な発想から、1つ上の先輩に「先輩、久しぶりに一緒にステージに乗りたいです」などと誘い、物理的な数を増やすことに成功した。

あとは練習するだけとなり、現役生と一緒に高校時代に戻ったかのように練習をした。やはりやるのは楽しいが、どうも納得できない自分がいた。あまりにもヘタクソなのである。現役時代も上手くはなかったが、それでも毎日練習していたためか、当時と比べるとできなくなっていることが多いことに愕然とした。

『継続は力なり』

まさにこれは真実である。

バイトがあるため毎日練習に行くことができず、歯がゆい気持ちもあったが、本番はよい演奏会だった。

本番前に後輩から「先輩(私のこと)、大学はどこに行くんですか?」
と聞かれた。この日まで誰にも言っていなかった。「北海道だよ」って言ったらどんな反応するのだろうと思って、ちょっと内緒にしていた。
案の定、「え~~!?そうなんですか?」って反応が多かった。同級生にも言っていなかったので、「おいおい、そこは言っとくべきだろう」となってしまったのは申し訳なかったが。

この母校は県立高校だが、他校と合併することもなく現在も校舎と校名をかつての場所に残している。
今度近くまで行ってみようと思うが、変質者と間違われないようにしないと。

(照)


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株式会社ジェイエスピー
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