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ジェイエスピー社員が綴る日替わりブログ

漬け者

2012-08-06 08:24:12 | 日記
 娘さんが台所でぬか床を探ると、出てきたのはオリンピックの文字。「オリンピック漬けね」と笑顔でカメラに語りかけられると、ああ私のことですねとつい頷いてしまうNHKのオリンピック放送コマーシャル。
 毎日よくもまあ、夜な夜な大騒ぎするものだと感心してしまうほど深夜のオリンピック番組を見続けている。
 その上、わが家の目の前の土手がセミの幼虫の成長を助ける、いわば学校のような地域に指定されているらしく、羽化して成虫になると、わが家の網戸に取り付いて最初のひと鳴きをする習わしが今年確立してしまったらしい。まだ暗いうちにバタバタと飛びついて来た若いセミがジジジやらミンミンやら元気よくやりはじめるために睡眠の時間はさらに短縮される。自然の摂理に逆らっても仕方がない。今年の夏は仕事どころではない夏と考えることにしよう。
 
 私が子供の頃見た日本のオリンピック選手はみんな、負けると泣いて謝ったりしていたものだが最近の選手はあっけらかんとしていて明るくていい。ジメジメしていないのがいい。そう思って見ていたら柔道はそうでなかった。未だに昭和を引きずってスポーツをしている人たちがいたことに驚いたが、それはそれ、悪いことでは決してない。前向きな気持に拍手したい。「1位じゃなきゃダメなんですか?」と言って物議をかもした方がいらっしゃったが、いい言葉だと思う。例え1回戦負けだってダメじゃない。一生懸命やってきたんだ。1位じゃなきゃダメなんて誰も言わない。よく頑張った。
 
 日本のサッカー男子はエジプトを完全に凌駕した。凄かった。が、昨年ムバラクの独裁を打ち倒してから国家が安定しているとはお世辞にも言えない状況で、エジプトはよくここまで勝ち上がって来た。彼らの胸に秘めた思いは複雑だろう。それでも3点目が入って負けが決まったかに思える状況でも彼らはあきらめずに戦った。素晴らしい連中だ。
 シリアや南スーダンなどからも、このオリンピックには選手が参加している。国内が大変な事になっている最中に自分たちだけここにいていいのかという葛藤と闘いながら頑張っている人たちに開催国イギリスの観客のみなさんは精一杯拍手を送っているそうだ。これまたなんといい連中だろう。
 
 ただし、ギリシャやスペインの選手に対する反応はいま一つ冷たいものがありそうだ。日本サッカー男子がスペインを破る大波乱を巻き起こした時の観客の応援は明らかに日本びいきだった。オリンピックという大きなお祭りが終わると、いきなりギリシャとスペインの財政危機がヨーロッパを真っ暗にしてしまうだろうと多くの経済評論家が予想している。それを知らない観客は少ない。スポーツと経済は違う、と言いながら、どちらも金で動いているゲームだ。こんなところでこんなことしていていいのか、という思いがどこかに潜んでいてもおかしくない。
 
 祭りの後も平和で笑っていられる世界であればうれしいが、今年に限ってはどうもそうは行かない雲行きだ。せめて最後まで楽しく頑張ってロンドンオリンピックの感動を胸に刻みつけよう。やがてやって来るかもしれない困難に立ち向かう光となるように。頑張れ日本。(三)
 
 
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株式会社ジェイエスピー
  横浜に拠点を置くソフトウェア開発・システム開発・
  製品開発(monipet)、それに農業も手がけるIT企業
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