ハチやアリの世界では女王という大型のメスが一族に1匹いて周囲に守られながらすごい勢いで子作りをする、ものと思い込んでいた。が、そうでない種がいるらしい。
そうでないというのは一族に1匹の女王と言う部分である。女王アリが一族に何匹もいる。攻撃的で別の種のアリを完全に絶滅するまで餌にしてしまう。強敵に出会ってかなり大勢の働きアリと女王アリを殺されても、複数いる女王アリの何匹かが生き残ってすぐに一族を復活させてしまう。だから彼らの最も手強い強敵である人間の専門家の手によっても駆除することができない。そんなアリがいる、という話を聞いた。アルゼンチンアリという。
このアルゼンチンアリ、名前からしてもそんな感じがする通り、日本の在来種では無い。もともと日本にはいなかったアリだ。それが20年ほど前に広島で見つかり、その周辺地域に徐々に勢力を拡大し、わが横浜でも数年前に侵入しているという。元々は広島に水揚げされた輸入木材に住み着いていたものから日本国内に広まって行ったらしい。
このアリのやっかいなところは、普通のアリのように土中に巣を作って住むのではなく、ちょっとしたすき間があればどこにでも入り込んで住み着いてしまうことだ。先日見たテレビニュースでは風呂場の隙間から侵入した何万匹ものアリで真っ黒になった浴槽や、自家用車のトランクとカーペットの隙間に住みついて黒いかたまりになっている映像があった。もちろん誰でも水で流してみたり殺虫剤をかけてみたりするらしいが、何百といる女王の1匹ずつが1日に60個も卵を産んで急速に数を増やすため、すぐにまたもとどおり黒山のアリだかりになってしまう。ある朝普通に生活する場所の一部がアリで埋め尽くされて真っ黒になっていたら、これはかなり恐ろしい。しかも何度追い払っても何日かするとまた同じことが起きるのだから、住人には大変なストレスだ。
南米で生息している分には生態系に適合して進化して来たために大きな問題が無いらしいが、他の地域では、このあまりに強烈な繁殖能力が在来のアリを完全に絶滅に追い込んでしまうことを皮切りに生態系を乱す大きな要因になりかねないという。もちろん農作物への被害を心配する声も大きい。
広島県廿日市市のページhttp://www.city.hatsukaichi.hiroshima.jp/kankyo_seikatsu/argentina/index.html や最初に廿日市市でこのアリを確認したフマキラーのページ http://www.fumakilla.co.jp/argentine/index.html などに対策が書かれているので気になる方は参考にして欲しい。いずれにしても完全な根絶法は現時点で見つかっていない恐ろしい昆虫である。自治体や国のレベルで対策を考えないとこの先何年か後には過疎化が進んで老人だけになった町から、さらに台所や風呂場に真っ黒に住み着いた何万匹ものアリが嫌で逃げ出す状況が生まれ、廃墟の町が生まれることすら考えられる。
すでに小さな地域のことだけ考えていても立ち行かないほど世界は複雑に影響し合っている。温暖化が進み、蚊など昆虫を媒介する伝染病のリスクも高まっている。巨大地震や巨大台風などへの対策や予測情報なども、全地球的な規模で協力しあってはじめて精度が上がるものである。自己中心的な政治と経済にばかり目を奪われていると、またしても「想定外」だったと誰かが説明する嫌な思いをすることになるかもしれない。地球的規模で協力しあわなければ生き残れない時代なのである。(三)
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製品開発(monipet)、それに農業も手がけるIT企業
そうでないというのは一族に1匹の女王と言う部分である。女王アリが一族に何匹もいる。攻撃的で別の種のアリを完全に絶滅するまで餌にしてしまう。強敵に出会ってかなり大勢の働きアリと女王アリを殺されても、複数いる女王アリの何匹かが生き残ってすぐに一族を復活させてしまう。だから彼らの最も手強い強敵である人間の専門家の手によっても駆除することができない。そんなアリがいる、という話を聞いた。アルゼンチンアリという。
このアルゼンチンアリ、名前からしてもそんな感じがする通り、日本の在来種では無い。もともと日本にはいなかったアリだ。それが20年ほど前に広島で見つかり、その周辺地域に徐々に勢力を拡大し、わが横浜でも数年前に侵入しているという。元々は広島に水揚げされた輸入木材に住み着いていたものから日本国内に広まって行ったらしい。
このアリのやっかいなところは、普通のアリのように土中に巣を作って住むのではなく、ちょっとしたすき間があればどこにでも入り込んで住み着いてしまうことだ。先日見たテレビニュースでは風呂場の隙間から侵入した何万匹ものアリで真っ黒になった浴槽や、自家用車のトランクとカーペットの隙間に住みついて黒いかたまりになっている映像があった。もちろん誰でも水で流してみたり殺虫剤をかけてみたりするらしいが、何百といる女王の1匹ずつが1日に60個も卵を産んで急速に数を増やすため、すぐにまたもとどおり黒山のアリだかりになってしまう。ある朝普通に生活する場所の一部がアリで埋め尽くされて真っ黒になっていたら、これはかなり恐ろしい。しかも何度追い払っても何日かするとまた同じことが起きるのだから、住人には大変なストレスだ。
南米で生息している分には生態系に適合して進化して来たために大きな問題が無いらしいが、他の地域では、このあまりに強烈な繁殖能力が在来のアリを完全に絶滅に追い込んでしまうことを皮切りに生態系を乱す大きな要因になりかねないという。もちろん農作物への被害を心配する声も大きい。
広島県廿日市市のページhttp://www.city.hatsukaichi.hiroshima.jp/kankyo_seikatsu/argentina/index.html や最初に廿日市市でこのアリを確認したフマキラーのページ http://www.fumakilla.co.jp/argentine/index.html などに対策が書かれているので気になる方は参考にして欲しい。いずれにしても完全な根絶法は現時点で見つかっていない恐ろしい昆虫である。自治体や国のレベルで対策を考えないとこの先何年か後には過疎化が進んで老人だけになった町から、さらに台所や風呂場に真っ黒に住み着いた何万匹ものアリが嫌で逃げ出す状況が生まれ、廃墟の町が生まれることすら考えられる。
すでに小さな地域のことだけ考えていても立ち行かないほど世界は複雑に影響し合っている。温暖化が進み、蚊など昆虫を媒介する伝染病のリスクも高まっている。巨大地震や巨大台風などへの対策や予測情報なども、全地球的な規模で協力しあってはじめて精度が上がるものである。自己中心的な政治と経済にばかり目を奪われていると、またしても「想定外」だったと誰かが説明する嫌な思いをすることになるかもしれない。地球的規模で協力しあわなければ生き残れない時代なのである。(三)
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