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7月11日って・・。


 昨日昼ご飯を食べに行った店の入り口に、こんなホワイトボードが置いてあった。

「真球記念日」
1893年のこの日、三重県鳥羽町で初めて真珠の養殖に成功!
その後23年目にして半円形の真珠5粒を収穫したそうです。

と書かれている。ふ~~ん、御木本幸吉か・・、小学校の修学旅行で行ったよなあ・・、などと懐かしく思いながら読んでいたら、「ん??」と気にかかることが見つかった。「真球記念日だって?おかしいよなあ、「真珠」の間違いだよなあ・・」そう思いながら、先に席に着いていた妻に話してみた。
「そうなの?見てくる」
と言って立ち上がったので、私は携帯で調べてみた。ところが「真球記念日」でググってみても、そんな記念日は見つからない。やっぱり「真珠記念日だよなあ」とGoogle検索してみたら、当たり前のようにズラッと出てきた。その中の一つの解説、

『1893年のこの日、三重県鳥羽町の御木本幸吉夫妻が、初めて真珠の養殖に成功した。養殖場を始めてから3年目で、半円形ながら5粒の養殖真珠が収穫された。円形の真珠は1906(明治39)年に完成した』

ホワイトボードに書いてあることと微妙に食い違うが、この際そんなことはどうでもいい。問題は文字だ。「真珠」を「真球」と書き間違えているのは、じっくり読んだ人ならきっと気づくだろう。このまま放置していたら、この店の恥になる。教えなくっちゃ!と私にしては珍しく義侠心めいたものに突き動かされて、注文を取りに来たおねえちゃんに、
「余分なことかもしれないですけど、入り口のホワイトボード、真珠(しんじゅ)記念日が真球(しんきゅう)記念日と間違って書いてあるんですけど・・」
「えっ?そうですか?それはありがとうございます。書いた者にそう言って、訂正させます」
「ごめんなさい。余計なこと言っちゃって」
「とんでもございません。ありがとうございました」
 席に戻っていた妻は「自分で言うなんて珍しいなあ・・」と言いたげな顔で私を見ていたが、携帯を差し出して、
「セブンイレブンの日でもあるんだって」
「そうか、7月11日だから、セブン・イレブンか・・。面白いなあ・・。でも、さっきセブンイレブンに行ったときは何も特別なことはしてなかったよなあ・・」
「そうだね、気づかなかったね」

 昔だったらこんな出しゃばった真似は絶対にしなかった私だが、どういう風の吹き回しか、この頃お節介が時々焼きたくなる。相手にとっては「要らぬ世話」なのかもしれないと思っても、自分が我慢できない。小うるさいだろうな、きっと・・。
 
 ああ、なんだか因業じじいになりつつあるようで、面白いような面白くないような、変な感じ・・。

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