毎日いろんなことで頭を悩ましながらも、明日のために頑張ろうと自分を励ましています。
疲れるけど、頑張ろう!
「太」と「大」
夏休みになると、一学期までのまとめ教材を使うため、中学校の社会では全ての学年と言っていいほど、世界地図の問題が出ている。大陸名や海洋名、国名・山脈名・河川名などを答える問題は、基礎的知識の確認をするためには必須の問題であるが、毎年必ず気になるのが、「太平洋」と「大西洋」の「太」と「大」の書き間違いである。「大平洋」と書いたり、「太西洋」と書いたりする生徒が必ず何人かいる。そのたびに、「たいへいようは太平洋と書き、たいせいようは大西洋と書くんだぞ」と間違いを指摘しているが、昨日「なんで太平洋は「太」で、大西洋は「大」なんですか?」と訊いてきた生徒がいた。私も一瞬「何でだろう?」とひるんだが、少し考えて、
「太平洋は英語でPacific Oceanって言うんだけど、Pacificっていう単語は「平和」の意味があるから日本語に訳すときに「太平洋」としたんだと思うよ」
と答えた。
「じゃあ、大西洋は英語で何て言うの?」
「Atlantic Ocean」
「その意味は?」
「う~~ん・・、アトランタの海かな・・」
「大西洋って意味じゃないの?」
「そりゃそうけど・・」
と若干しどろもどろになってしまった。その場は生徒が納得したようだったので、それ以上つっこまれなかったが、少しばかり冷や汗ものだった。また同じような質問をいつされるかもしれない。その時また答えに詰まるようでは、塾長の沽券に関わる。授業が終わった後、早速ネットで調べてみた。いくつかの説があったが、読んでみて一番納得のいく説明が以下のものだった。
『太平洋は英語で「Pacific Ocean」という。Pacificとは、平和・穏やかという意味がある。そもそも、太平洋を「Pacific Ocean」と名づけたのは、かのマゼランだ。 マゼランは1519年、南米最南端のマゼラン海峡を発見・通過した。荒れ狂う難海の大西洋と違い、太平洋は非常に穏やかな海だったため、この「Pacific」がつけられたのである。英語の「Pacific」を日本語へ訳すときも、同じ意味になる「泰平」を用いて「太平洋」となった。「泰平」も「太平」も全く同じ意味で、「太」は「泰」の略字である。 さて、一方の大西洋だが、こちらは英語で「Atlantic Ocean」。何故、Atlanticと名づけられたか明確ではないが、大西洋上にあったとされる伝説の大陸「アトランティス」からとったという説や、アフリカの北西端を海岸に沿って東西に走る山脈から名づけたという説がある。これがどうして、日本語で「大西洋」となったのだろうか?
昔、中国ではヨーロッパのことを大西洋と呼んでいたので、太平洋と似ているし、海の意味である「洋」もつくので、使われ始めたという。中国語の太平洋は、もちろん海のことではない。また、ただ単に大西洋は西にある大洋という意味でつけたられたとする説もある』
なるほど・・。「太平洋」の解釈はほぼ間違っていなかったが、「大西洋」には確たる説があるわけではないのか・・。こんな説明もあった。
『大西洋は、ヨーロッパの人たちから見て西の海だからでしょうね。英語のthe Atlantic Oceanは、地球を支える巨人、アトラスの海というのが語源です』
私には勉強になったが、子どもたちにこんな説明をしたところで、どれだけ面白がってくれるだろう。たとえ納得してくれたとしても、「そんなことどうでもいいから、「太」か「大」のどちらかに統一してくれれば良いのに」と文句を言う子もいるだろうな、きっと・・。
「太平洋は英語でPacific Oceanって言うんだけど、Pacificっていう単語は「平和」の意味があるから日本語に訳すときに「太平洋」としたんだと思うよ」
と答えた。
「じゃあ、大西洋は英語で何て言うの?」
「Atlantic Ocean」
「その意味は?」
「う~~ん・・、アトランタの海かな・・」
「大西洋って意味じゃないの?」
「そりゃそうけど・・」
と若干しどろもどろになってしまった。その場は生徒が納得したようだったので、それ以上つっこまれなかったが、少しばかり冷や汗ものだった。また同じような質問をいつされるかもしれない。その時また答えに詰まるようでは、塾長の沽券に関わる。授業が終わった後、早速ネットで調べてみた。いくつかの説があったが、読んでみて一番納得のいく説明が以下のものだった。
『太平洋は英語で「Pacific Ocean」という。Pacificとは、平和・穏やかという意味がある。そもそも、太平洋を「Pacific Ocean」と名づけたのは、かのマゼランだ。 マゼランは1519年、南米最南端のマゼラン海峡を発見・通過した。荒れ狂う難海の大西洋と違い、太平洋は非常に穏やかな海だったため、この「Pacific」がつけられたのである。英語の「Pacific」を日本語へ訳すときも、同じ意味になる「泰平」を用いて「太平洋」となった。「泰平」も「太平」も全く同じ意味で、「太」は「泰」の略字である。 さて、一方の大西洋だが、こちらは英語で「Atlantic Ocean」。何故、Atlanticと名づけられたか明確ではないが、大西洋上にあったとされる伝説の大陸「アトランティス」からとったという説や、アフリカの北西端を海岸に沿って東西に走る山脈から名づけたという説がある。これがどうして、日本語で「大西洋」となったのだろうか?
昔、中国ではヨーロッパのことを大西洋と呼んでいたので、太平洋と似ているし、海の意味である「洋」もつくので、使われ始めたという。中国語の太平洋は、もちろん海のことではない。また、ただ単に大西洋は西にある大洋という意味でつけたられたとする説もある』
なるほど・・。「太平洋」の解釈はほぼ間違っていなかったが、「大西洋」には確たる説があるわけではないのか・・。こんな説明もあった。
『大西洋は、ヨーロッパの人たちから見て西の海だからでしょうね。英語のthe Atlantic Oceanは、地球を支える巨人、アトラスの海というのが語源です』
私には勉強になったが、子どもたちにこんな説明をしたところで、どれだけ面白がってくれるだろう。たとえ納得してくれたとしても、「そんなことどうでもいいから、「太」か「大」のどちらかに統一してくれれば良いのに」と文句を言う子もいるだろうな、きっと・・。
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