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柿が栗に・・

 日曜日、塾が終わってから、父と柿を採りに行ってきた。
「明日の朝、柿を採りにいけんか」
と土曜日に父が聞いてきたものだから、
「日曜は3時まで塾だから、その後だったら行ってもいいよ」
と答えたものの、塾で疲れた後に柿採りなんて気が進まなかった。とは言え、裏山の柿が食べ頃に熟れてきたのを見て気を揉んでいるのがよく分かったので、父の言うとおりにしたのだった。
 
 父の生家に着いてびっくりした。この前来たときとは比べものにならないくらい沢山柿がなっている。実の重さに耐えかねて、撓っている枝も多く、文字通り「たわわに」実っている状態だった。

 

「これはすごいなあ・・」
父が嬉しそうに叫んだ。
「無茶苦茶いっぱいだね」
そう言いながらも、私はせっせと高枝ばさみを使って枝を切り始めた。いくら背が高い私が使っても、一番上までは届かない。まあ、適当にするしかないな、と思ってはいたが、採り始めるとなんだか楽しくなってきた。さすがに脚立までは持ち出さなかったが、高枝ばさみをできるだけ伸ばして、ぎりぎりの高さの実まで採るように心がけた。結構必死になって時間を忘れてしまったが、陽が傾きかけた頃、手足がどーんと重くなってきたので
「もうやめた!」
と宣言した。
「おお、もう十分だな」
と父も応じたので、2回目の柿採りも無事終了の運びとなった・・。


 このかごが2つ分、しっかり採れた。200個くらいはあるのだろうか・・。
「じゃあ帰りに届けながら行くか」
と、父の姉や従姉の所に寄りながら、採れた柿を分けて行った。
 それでもまだまだいっぱいあるので、近くに住む伯母の所へ大量に持って行くことにした。そこに持って行けば伯母が各所に配ってくれるだろうから・・。

 「こんばんは」と言いながら伯母の家に入っていったら、従姉と伯母が夕飯を食べていた。
「今日柿を採ってきたから・・」
と籠ごと渡すと
「こんなに・・」
と驚いたようだったが、従姉は、
「じゃあ、これをお返しに。私が作った栗きんとん」
「じゃあ、遠慮なく」とさっそく1つ頬張ったが、実に美味しかった。


 2年前に、私も栗きんとんを作ってこのブログに載せたが、それもいつしか懐かしい思い出になってしまった・・。

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