★ 京阪神では、昨日から私立中学校の入試が本番を迎えている。公教育への不信からか私学への進学熱は過熱気味だ。もちろん私学ならどこでもよいというわけではなく、志願状況を見ても「勝ち組」「負け組」がくっきりと出ている。ただこの格差は学校経営者の努力次第で逆転が可能なので、それぞれ奮闘してもらいたいものだ。
★ ところで、この中学受験の弊害は長く論じられているが一向に変化がない。学校のキャパシティが限られている以上何らかの形で選抜を行うのは仕方のないことかも知れないが、小学生の段階で過度に受験のための勉強をすることは望ましくないと思う。
★ もちろん人間には能力の差があり、確かに一部の生徒はそうした過酷な状況に置かれてもそれを要領よくこなし、力を伸ばていく。しかし問題は、そうした適性が不足していたり、発達段階が力の伸びる段階に達していないのに「努力」「頑張れ」と受験勉強漬けにすることである。最近は受験態勢も早期化し、4年生からの態勢づくりは当然だ。ブランド幼稚園やブランド小学校の受験は親の力が大きいが、中学受験となると親の支援体制も大きいが主力は子ども自身である。こうした傾向は教育産業にはありがたい話であり、また生徒を安定的に確保したい私立学校にとっても願ったりの傾向である。ただその副作用も大きいと思う。
★ 教育再生会議はさまざまなテーマを掲げているが、どうも「入試」のあり方に対する論議が欠如している。公教育を歪めている一因は中学受験をはじめ、高校、大学の入試のあり方だと思うが、その点の論議がなぜか避けられているように思う。
★ ところで、この中学受験の弊害は長く論じられているが一向に変化がない。学校のキャパシティが限られている以上何らかの形で選抜を行うのは仕方のないことかも知れないが、小学生の段階で過度に受験のための勉強をすることは望ましくないと思う。
★ もちろん人間には能力の差があり、確かに一部の生徒はそうした過酷な状況に置かれてもそれを要領よくこなし、力を伸ばていく。しかし問題は、そうした適性が不足していたり、発達段階が力の伸びる段階に達していないのに「努力」「頑張れ」と受験勉強漬けにすることである。最近は受験態勢も早期化し、4年生からの態勢づくりは当然だ。ブランド幼稚園やブランド小学校の受験は親の力が大きいが、中学受験となると親の支援体制も大きいが主力は子ども自身である。こうした傾向は教育産業にはありがたい話であり、また生徒を安定的に確保したい私立学校にとっても願ったりの傾向である。ただその副作用も大きいと思う。
★ 教育再生会議はさまざまなテーマを掲げているが、どうも「入試」のあり方に対する論議が欠如している。公教育を歪めている一因は中学受験をはじめ、高校、大学の入試のあり方だと思うが、その点の論議がなぜか避けられているように思う。