★ 教育再生会議の第一次報告書が出された。今後の検討課題の1つに教員免許の国家試験化が挙げられているのに注目したい。国家試験といえば、医師、薬剤師、美容師、調理師や司法試験などが思い浮かぶ。教員免許の国家試験といってどのような形をイメージしているのだろうか。結局、ペーパーテストを行うことになるのではないか。
★ 教員は養成、採用、研修を通じて職能成長が行われていると言われている。今は教職課程を修了し申請すれば教員免許状が与えられるが、それだけでは公教育の教壇には立てない。公立、私立を問わず採用試験に通らなければならない。この採用試験に代わり国家試験を導入しようというのか。それとも教職課程修了者にペーパーテストを課し、その合格者に免許状を与えるというのか。この場合、更に採用試験があるなら二度手間だ。どうも否が応でも、教員行政に国家が関与しようとしているようにも受けとれる。
★ 一方で、ワタミの社長などが主張されていたが、報告書では大量の社会人の採用を構想している。閉塞している学校現場に新鮮な血を入れるという発想はよい。ただ国家試験による免許授与と教職課程を経ていない人にも免許を与えることとの整合性をどうするのだろう。社会人教員が非常勤で少数で短期である場合などは、地域の有能な人に「臨時免許」を与え教壇に立ってもらうということで良いだろうが、恒常的にそれも大量に採用となるとどう位置づけるのかがわからない。
★ 例えば教員免許を二本立てにし、課程修了者と国家試験合格者のどちらにも免許を与えるということか。(自動車の運転免許証をとる際、教習所を修了した人は実技試験が免除されるようなものか。)
★ 国家試験の導入を企図する前に、まずは立ち上がりつつある教職大学院の成果に期待したほうが良いのではないか。そして以前から語られているように「教員養成は大学院で行う」という基本を確立することだ。大学の4年間は広く教養を身につけ、学士の資格をもって教職課程が履修できるようにすればよい。薬学教育は6年間になったが、教員養成も6年間にしてもよかろう。
★ 教員は養成、採用、研修を通じて職能成長が行われていると言われている。今は教職課程を修了し申請すれば教員免許状が与えられるが、それだけでは公教育の教壇には立てない。公立、私立を問わず採用試験に通らなければならない。この採用試験に代わり国家試験を導入しようというのか。それとも教職課程修了者にペーパーテストを課し、その合格者に免許状を与えるというのか。この場合、更に採用試験があるなら二度手間だ。どうも否が応でも、教員行政に国家が関与しようとしているようにも受けとれる。
★ 一方で、ワタミの社長などが主張されていたが、報告書では大量の社会人の採用を構想している。閉塞している学校現場に新鮮な血を入れるという発想はよい。ただ国家試験による免許授与と教職課程を経ていない人にも免許を与えることとの整合性をどうするのだろう。社会人教員が非常勤で少数で短期である場合などは、地域の有能な人に「臨時免許」を与え教壇に立ってもらうということで良いだろうが、恒常的にそれも大量に採用となるとどう位置づけるのかがわからない。
★ 例えば教員免許を二本立てにし、課程修了者と国家試験合格者のどちらにも免許を与えるということか。(自動車の運転免許証をとる際、教習所を修了した人は実技試験が免除されるようなものか。)
★ 国家試験の導入を企図する前に、まずは立ち上がりつつある教職大学院の成果に期待したほうが良いのではないか。そして以前から語られているように「教員養成は大学院で行う」という基本を確立することだ。大学の4年間は広く教養を身につけ、学士の資格をもって教職課程が履修できるようにすればよい。薬学教育は6年間になったが、教員養成も6年間にしてもよかろう。