今年の秋ごろ、松浦弥太郎さんに本に首ったけの時期がありました。
彼のエッセイは、読めば読むほど、沁み込む感じで、日々の生活の大切さ、丁寧に暮らすことの大事さを切々と伝わります。
彼が編集長の『暮らしの手帖』は図書館の雑誌の棚で必ず読みます。
そして年に何回は買うのですが、最新号を久しぶりに買いました。
お楽しみには最後近くある「編集者の手帖」。
ここは弥太郎さんのページです。
ちょっと長いのですが、心に残った個所を引いてみますね。
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私ごとですが、今年から暮の大掃除はしないと決めました。
どういうことかといいますと、秋から冬にかけて何回かに分けて、ところどころの掃除と整理整頓を休日に行っているからです。
暮の忙しい時期に大掃除を「しなくてはならない」ということに疑問を持ったのです。
「しなくてはならない」という動機ですることくらい気が進まないことはありません。
ですから、少しずつ掃除と整理整頓をすれば大掃除の必要はなく、別のことに時間を使えると思ったからです。
せっせと小掃除をするのはなかなか楽しいものです。とはいえ、窓吹きだけは暮れに残してあります。
窓のガラスだけはぴかぴかにして新年を迎えたいからです。
ああ!弥太郎さんは今年から暮れの大掃除をやめられるのだ。
それはなんと潔い決定だろうかと思いました。
小掃除の積み重ね、これはいいですねぇ。
それもせっせとする小掃除はなかなか楽しいものですと、弥太郎さんはおっしゃる。
そうなだぁ~。
結構、掃除は集中すると楽しいのです。
私は常日頃感じていました。
まぁ、この掃除に取りかかるまでが、時間がかかるのですがね…。
そう言えば、ムスメの担任の先生に言われたことがあります。
「今年の一年生は本当に掃除が好きで、廊下のぞうきんがけなど嬉々としてやってますよ。」
掃除の面白さがカラダに沁み込んでいるのか?ムスメ。
小学校では掃除時間にびしばし指導されておりましたから、そうなのでしょうが、
親としてはこういうことはたいそう喜ばしいことです。
まぁ、その掃除を家でもやってくれたら、言うなし、ですねぇ。