1分で読める小さなお寺の法話集

子育て、人材育成に関する法話を実話と歴史から紐解いて書いております。

【住職の法話。考え方を少し変えるだけで、苦しい人生が、楽しい人生に】 俺がこうなったは、あいつのせい、こいつのせい、世の中のせい、と。責任転嫁は、その場だけは楽になるが、何の解決にもならん。

2022-08-09 12:26:13 | 法話
檀家若者が「番組でパワースポットの話題が。芸能人が『某神社に参拝すると仕事が入ってくる』と数多参詣を。どう思う、住職は」と。「例えば、某大学医学部の受験生を全員、太宰府天満宮に集めて合格祈願を。どうなるかな」「全員合格は無理でしょ」「だよね。神は努力に応じた功徳しか、授ける事は出来ない」と。

【追伸】
この檀家若者が「じゃ、神頼みしても、無意味じゃん」と。「いや、そうではないよ。神に願う事で『よし。これで神の後ろ盾を貰えた』と、根拠なき自信(免疫)が沸き起こり、頑張る心の原動力に。つまり、芸能人の方は『その神社に参詣したから、仕事が入ってきた』じゃなくて『仕事が欲しい』の一念で、神頼みと同時進行で頑張ったから、結果が出ただけで。神仏の役目は、努力に対する後押しだよ。人は、自分がしてきた事が、今の結果。なれば、努力をしたら全て実りがあるか、は少し違うかな。世の中は全て、競争社会だもんね。なれど、努力をしなかったら絶対に実る事はないよ。今ここにある苦しみ、喜びは、過去の行いの結果。将来待ってる苦しみ、喜びは、今からの行いの結果、だよ」と。

投稿写真は、コロナ前の太宰府天満宮。