他宗寺院ご子息から「もう30年以上前になりますが、父(住職)が交通事故で急死、その後、母がお寺を。が、過労で心身共にやられてしまい、父他界の5年後に父の後を。私達子供は、母の頑張りから『父存命時と変わらぬ生活が保たれていた』に気付かず、その結果、お寺は潰れてしまい、私達兄妹はバラバラに」と。
【追伸】
このご子息が「母に甘え散らかした結果ですので、悔やんでも、後の祭りですが、住職(拙僧)のお寺の檀家さんに、私達の様な境遇の家はありましたか」と。「お寺は、住職が倒れた瞬間から、収入が0になりますもんね。後継者がいなかったら、廃寺になるは必定。檀家にもあなた(このご子息)の様な家、ありましたよ。1つの家庭は、家が道路拡張に引っ掛かり、立退料2500万円を父親が持ち逃げ。その直後、母親が糖尿病悪化で他界。3人の子供は孤児院へ。今1つの家庭は、両親共が交通事故で即死。4人の子供はバラバラに親戚の家へ。両家ともに長子が高校には行かず、働いて兄弟(兄妹)の面倒を。その時にその長子が放った言葉が『仕事に就いて(大人の世界)わかった事は、世の中(社会)に対し、不平不満を言える人はまだ、幸せな人達だと思います。私は不平不満を言う暇などありません。弟妹を育てて(生活、進学)いく為に、懸命に働く以外はありません』と」「私には、そんな心は、全くありませんでした。なる様にして、なった人生(今)です」「どんな縁でも、やってきた縁は受け入れて、乗り越えていくしかないですもんね」「そうですね」と。