1分で読める小さなお寺の法話集

子育て、人材育成に関する法話を実話と歴史から紐解いて書いております。

【住職の法話。考え方を少し変えるだけで、苦しい人生が、楽しい人生に】 盆踊りの音がうるさいと、全国で中止を決定した箇所が続々と。その内、伝統の祭りにもいちゃもんを付ける人間が、出て来るかもね。

2022-08-15 21:03:09 | 法話
盆参りに伺うと小学生が「僕の曾祖父ちゃん、明日(8月16日)、帰って来るんだって」と。「誰がそんな事を」「父ちゃん」「どうして、明日なの」「地獄の釜の蓋が開くんだって。閻魔大王のお休みの日で、鬼達もその日に休みを取るんだって」「ほう、そうなんだ」「住職、洒落だって事ぐらい、僕もわかるよ」と。

【追伸】
実際、この曾祖父様、破天荒人生でね。拙僧との付き合いも50年にはなるかな。浮気だけでも何回やったかな。働かん、家には帰らん、博打に借金と。「こうなっちゃいかん」の手本を子孫に示すが、この曾祖父様が生まれてきた役目だったのかな。拙僧はこの破天荒さが、好きだったが、家族は大変だった。お陰で曾祖父様以降の3代(子、孫、玄孫)は皆、人格も頭脳も優秀。学校講演では常に「短所を押さえ付けたら、長所も萎むよ。親の主観でその子の善悪を決め付けたらあかんよ」と保護者に。拙僧の狭い経験範疇の中だが、この傾向が強い親が比較的多いかな。因みに、正月と盆月の16日は、奉公人の休日。藪の深い実家に里帰りを許される事から『藪入り』なる呼称が。