やっぱり幸せ♪

日常の色んなこと、特に発達障害を持つ息子との素晴らしき日々を綴っていきたいと思います。

大切な時間

2015年09月14日 | 日記

私は、週に1~2回、実家に帰って弟と過ごす時間を大切にしています。

 

この休みは、実家の住宅地のゴミ置き場の掃除と花壇の水やりの当番にあたっていたので、弟と一緒に任務を遂行し、その後、バーミヤンで食事をして、何軒かのお店で買い物をし、実家に戻ってからは、弟がインターネットで国税調査の回答を入力するのを横からあーだこーだと言ったりして過ごしていました。

 

弟は、15歳の頃から家にひきこもるようになってしまいました。

その原因は単純ではなく、ここで書き連ねることは出来ませんが、直接の原因と言えるのは、彼が中学3年生になってすぐ、生まれ育った大阪から和歌山に引越しし、転校することになったことでしょうか。

中学生の頃は嫌々ながらもなんとか学校に通い、卒業して進学するものの、高校に入って間も無く学校に通えなくなってしまいました。

その後、休学しながら3ヶ月程仕事をしてみたりと、様々な出来事はありましたが、20年以上に渡る長い長い時間を弟は実家で過ごし、父亡き後は一人で住んでいます。

 

私は、教育相談室、市役所、保険センター、ひきこもり親の会など、様々な機関で弟のことを相談し、実際、家に来てもらって弟に会っていただく段取りもついていたのですが、弟が拒絶し、実現しませんでした。

 

なんとか弟に社会復帰させてやりたい。幸せになってほしい!

私が頑張れば頑張るほど、弟を追い詰めてしまうのか、弟の機嫌が悪くなり、体の調子までおかしくなってしまうようでした。

 

私が実家に帰ってきても、全然部屋から出てこなかったり、会って話が出来ても、相談機関に行くことを勧めたり、体の調子が悪そうだからと病院に連れて行こうとするものなら、たちまち弟の機嫌が悪くなり、物を投げつけたり、壁を殴ったりして感情を爆発させることもありました。

 

どうすればいいのか分からず、悩みました。

たとえ働いていなくても、家にひきこもったままの暮らしでも、本当に弟が幸せならそれでいいのです。

でも、苦しんでいるのが分かっているから、何とかしてあげたいと思うのです。

 

弟は、私が息子のことで相談機関に通ったり、病院に連れていったりしていることを話すと、

「〇〇は普通や! なんで〇〇をわざわざ障害者にしようとするんや!?」

と、憤っていました。

 

「障害があってもなくても、事実、〇〇が困っていることがあるんやったら、親としてそれを理解したい。うまく生活出来るようにしてあげたいんや」

 

私は、息子のことをしょっちゅう弟に、「あんなことがあった」「こんなことがあった」と話しているので、弟も、「そんなことは、よくあることや」などと言って、自分のことを少しずつ話してくれるようになりました。

たくさんの辛く苦しい思いをしてきたようです。

 

私は、まったりお喋りしながら、自分の愚痴を言ったり、冗談を言いあったり、あるいは、一緒に家の掃除をしたり、庭の雑草を抜いたり・・・そんな何でもない時間を過ごすことが大切なのではないかと思うようになりました。

週に1回程度、5~6時間しかとれない時間なら、のんびり笑顔で過ごす方がいいと思ったのです。

 

ただ、弟に、

自分が大切な家族の一人であることを、特別ではなく当たり前のように感じてもらえるように・・・

何かあったら、姉ちゃんに相談しようと思ってくれるように・・・

 

何の解決にもならないかもしれないけれど、こんな形で過ごす弟との時間を大切にしていきたいと思っています。