やっぱり幸せ♪

日常の色んなこと、特に発達障害を持つ息子との素晴らしき日々を綴っていきたいと思います。

合同ソーシャルスキル・トレーニング

2015年09月03日 | ソーシャルスキルトレーニングとその他支援

始業式の次の日から、いきなり普通授業。

親は給食が始まるので嬉しいけれど、子ども達は大変だろうな。

 

しかも、昨日2日は、放課後に市の「合同ソーシャルスキル・トレーニング」があって、息子が下校したのは5時を過ぎてから。

よく頑張ったと思います。

 

私達の住む市では、トレーニングを必要とする小学生が4つのグループに分かれ、月1回程度、SST(ソーシャルスキル・トレーニング)を受けています。

息子のグループは、近隣の小学校3校に通う2年生から6年生までの子ども達7人が集まり、息子の学校でトレーニングを行っています。

 

トレーニング自体は3時から4時まで(その時の子ども達の状態で2~30分は、ずれこむことがあります)なのですが、その後、保護者に対し、その日に行われたソーシャルスキル・トレーニングの説明があり、子ども達一人一人の様子を教えてくれることになっています。

 

この日は、ウォーミングアップとしてラダー運動を行い、夏休みの思い出を各自発表した後、ロールプレイングを行ったそうです。

ロールプレイングでは、「運動会の練習が運動場で行われるのか体育館で行われるのか分からないAさんが、Bさんにたずねるのだけれども、Bさんも分からない」という設定で、Bさん役の先生が、

①黙って、体操服を着替え続ける

②答えるのが面倒なので、手で払いのける

③「知らん!」と、きつく言う

④「忘れた!」と、顔を見ずに言う 

⑤ゼスチャーで分からないという仕草をする

の5通りを演じます。

 

それを見て、Bさんの態度やAさんの気持ちについて、みんなで意見を出し合い、その後で、全員がBさんになって、良いと思う答え方を実際に一人ずつロールプレイングします。

「ごめん、忘れた!」と、きちんとAさんの顔を見て答えたり、「私も分かれへんから、一緒に先生に聞きに行こう」と、答えたり、全員が、相手の気持ちを考えながら優しく答えることが出来たそうです。

 

そのあと、短時間ですが、勝ち負けのあるミニゲームを行ってから、今日のトレーニングのふりかえりを行い、自分の反省、また、お友達の良いところを発表しあって終了です。

 

ソーシャルスキルトレーニングの良いところは、その場面での対応を客観的に見ることが出来ることだと思います。

特性上、分かっているはずと思っていた社会の常識を、知らない・気付いていないことも多々あるので、こうして、社会常識というか決まりごとをルールとして分かりやすく教えてもらうと、「この場面では、こうしたらいい」ということを、少しずつであっても確実に身に付けていくことが出来ます。

たとえ、場を読み取ったり、相手の気持ちを読み取ることが苦手でも、そうしたスキルが身に付いていけば、社会の中でうまくやっていけるのではないかと思うのです。

 

また、SSTが終わるまでの待ち時間は、他のママさん達とお喋りし、悩みを打ち明け分かち合える大切な時間だとも思います。