やっぱり幸せ♪

日常の色んなこと、特に発達障害を持つ息子との素晴らしき日々を綴っていきたいと思います。

嘘をついたことがない

2015年09月08日 | ソーシャルスキルトレーニングとその他支援

息子は、嘘をついたことがありません。

というより、おそらく、嘘をつけないのだと思います。

 

嘘というのは、自分をよく思われたいとか、こんなことを言ったら相手がどう思うか・・・などと「想像」するところから始まると思うのです。

 

少し前に、通級教室の参観で、「ついていいウソ・ダメなウソ」という授業がありました。

 

「ついていいウソ」というのは、例えば、休み時間に転んで、足をすりむいて血が出たとします。心配した友達が「だいじょうぶ?痛い?」と聞いてきます。私は、痛くても我慢して、「痛くない。平気やよ!」と言いました。

・・・という嘘なのですが、〇×表示で、3人中、他の2人は「〇」息子は「×」としていました。

 

この嘘は、友達を心配させないようにと思ってついた嘘なので、必ずしも「×」ではないよ・・・という授業なのですが、この微妙なニュアンスを理解するのは、息子には難しいようです。

「嘘をついてはいけない」と思っている息子は、どの嘘にも全て「×」を付けていました。

 

釈然としない息子に、家に帰ってから、

「誰かを思ってつく、『思いやりの嘘』があるけど、〇〇が無理に嘘をつかないといけないってことじゃないよ。今は、そういう嘘があるってことだけ覚えておいて」

と、伝えました。

 

この先、もっと自我が発達していくと、理解出来るようになるかもしれません。

理解できなくても、世の中には、「誰かを思ってついた嘘がある」ということを、心の片隅にでもとどめておいてくれたらなと思っています。