この世の中には、数多くの試練や困難があります。特に現在は対処しにくい危機の時代に生活しているために、不公正な扱いを受けたりし、あるいは諸悪を見て悲しむ場合や不義に憤ることもあります(テモテ第二3:1~5)。この事物の体制下では愛する家族を失う悲しみや病気や高齢に伴う悲しみも経験します。あるいは職場や地域や学校において、他の人の言動によって落胆するケースも生じるかもしれません。様々な試練や困難が生じても積極的な生き方で上手に対処する方もいらっしゃいますが、反対に負の感情に打ちのめされる方もおられます。もしも負の感情に陥り、連鎖的に負の感情が頭の中でぐるぐる回転するなら、自分にとって本当の意味で重要な仕事、つまり、喜びのうちに社会に貢献する質の高い仕事をするための時間や体力や能力はほとんど残らなくなるかも知れません。それはご本人にとってとても辛い感情や経験に違いありません。どうしたらよいでしょうか。
もちろん、健康上や高齢化に伴う負の感情は専門医のアドバイスに従うことも重要でしょう。何が助けになるでしょうか。聖書に書き記されたダビデの手本に見倣うことができます。ダビデ王は、不安や悲しみなど様々な負の感情を味わいました。そうした負の感情を乗り越えるために何が助けになったのでしょうか。ダビデはサウル王に命を狙われていましたが、その負の感情を抱く問題をエホバの手に委ねました。聖書には次のように記されています。
「エホバがわたし(ダビデ)とあなた(サウル王)との間を裁かれますように。エホバは必ずあなた(サウル王)にわたしの復しゅうをされますが、、わたしの手があなたに臨むことはありません」(サムエル第一24:12)。
「しかし、エホバは必ず裁き人となり、必ずわたし(ダビデ)とあなた(サウル王)との間を裁かれます。神(エホバ)は見て、わたしのための訴えを処理し、わたしを裁いてあなた(サウル王)の手から自由にしてくださいます」(サムエル第一24:15)。
上の聖句から分かるとおりに、ダビデは神エホバへの絶対の信仰を抱き、裁きをエホバの手に委ねました。私たちも何かの試練や問題に直面する時に、ダビデのこの精神態度に見倣うことが出来ます。
ダビデは霊感を受け聖書の詩編に次のように書き記しています。
「あなたの重荷をエホバご自身にゆだねよ。
そうすれば、神(エホバ)が自らあなたを支えてくださる。
神(エホバ)は義なる者がよろめかされることを
決してお許しにならない」(詩編55:22)。
さらに、ダビデは自分の気持ちを率直に書き記しました。加えて神エホバに頻繁に祈りました(詩編参照)。このように、ダビデに見倣い、日記に自分の気持ちを率直に書き記し、不安の負の感情を神エホバに打ち明けて絶えず祈るなら、負の感情に打ち勝ち、積極的な感情を育てることが出来るでしょう(フィリピ4:6.ローマ12:12.コロサイ4:2.テサロニケ第一5:7)。
イエス・キリストは有名な山上の垂訓の中で、神の王国と神エホバの義をいつも第一に求めるなら、衣食住等の必要なものは神エホバが増し加えてくださると保証されました(マタイ6:33)。また神の言葉、つまりイエスの言葉を聞いて学び、守り行う「思慮深い人」になるなら、岩塊の上(神の王国を示唆した言葉)に家を建てた人であり、暴風雨、つまり試練・問題にも耐えることを教えられました(マタイ7:24,25)。み言葉を学ぶなら積極的な思考パターンに導かれ、神エホバが平安と義の満ちる生活に招き入れてくださいます(詩編1:2.3.イザヤ48:17,18)。
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