詩編48編には、エホバ神は堅固な高台であり、エホバ神の右手はまさしく義に満ちていることが記されていました(詩編48:3,10)。ですから、エホバ神に依り頼み、堅く信仰に立つ方々は幸いなのです。今日紹介する詩編49編の前半には、富に依り頼むことの愚かさが記されています(詩編47:6)。また重要なことは、心の理解を深め、エホバ神の知恵を語ることが記されています(詩編49:3)。さらに、不完全な人間はだれひとり贖いを神エホバにささげることができない、と記されています(詩編49:6,7)。そのためエホバ神は、み言葉通り、ご自分の独り子イエスを完全な人間として地上に遣わされ、人類がアダムから受け継いだ罪と死からの解放のための贖いの死を遂げてくださいました(マタイ20:28.ヨハネ3:16.ローマ5:12)。
詩編49編1節~10節には次のように記されています。
指揮者へ。コラの子たちによる。調べ。
「もろもろの民よ、これを聞け。
事物の体制に住むすべての者よ、
耳を傾けよ。
2 人間の子らも、人の子らも、
富んでいる者も貧しい者も共々に。
3 わたしの口は知恵のことばを語り、
わたしの心の黙想は
理解のことについてである。
4 わたしは格言的なことばに耳を傾け、
たて琴に合わせてわたしのなぞを明かそう。
5 なぜ災いの日にわたしは恐れる必要が
あるだろうか。
わたしを押しのける者たちのとがが
わたしを取り囲む日に。
6 自分の資産に依り頼んでいる者たち、
自分の豊かな富を誇りとしている者たちは。
7 だれひとりとして、兄弟をさえ決して
請け戻すことはできない。
また、彼のための贖いを神に
ささげることもできない。
8 彼らの魂(命)を受け戻す代価は
非常に貴重である。
定めのない時まであり得ないものとなった。
9 彼をなお永久に生き続けさせ、
坑を見ることのないように
させようとしても。
10 彼は、賢い者たちでさえ死ぬのを、
愚鈍な者も道理をわきまえない者も
共に滅びうせるのを、
彼らが自分の資産を他の者に残さざるを
えなくなるのを見るからである」(詩編49:1~10)。
上の聖句に示されている通り、事物の体制に住む、もろもろの民、富んだ者も貧しい者も共々に、心の理解を深め、神エホバの知恵のことばを聞くように促しています(詩編49:1~3)。加えて、自分の資産や富に依り頼むことの愚かさが記されています(詩編49:6~10)。なぜなら、人間は不完全であり、兄弟のための贖いを神エホバへ捧げることはできないからです。さらにこの事物の体制下では、賢い者も愚鈍な者も道理をわきまえない人も共に死に至るのです(詩編49:7,10)。この事実を人の力や知恵では覆すことができません。ですから、エホバ神は約束通り、ご自分のみ子イエスを人間の子として地上に遣わされ、その完全な人間イエスの贖いの死は永遠の命の道を開きました(ヨハネ3:16)。神エホバとそのみ子イエスの愛に感謝し、神エホバに近づく方々は幸いです(ヤコブ4:8)。
塾柿の 口にとろける 甘さかな 今日の一句
菊の愛好家の「鉢植えの菊」