詩編58編には、ダビデの邪悪な者への処罰を求める祈りの言葉が記されていました。その言葉の中には、邪悪な者の偽りの言葉は「蛇の毒液のようである」ことが記されていました(詩編58:3,4)。エホバ神のご意志を行う義なる者は、「地に裁きを行う神(エホバ)がおられる」確信を言い表していました。エホバ神は忠節な者たちのために忠節をもって行動し、救いを施されるのです(サムエル第二22:26)。今日紹介する詩編59編の前半には、有害な反逆者には、人を刺し通す「剣がその唇がある」と、記されています(詩編59:5,7)。
詩編59編1節~9節には次のように記されています。
指揮者へ。「滅ぼすな」。ダビデによる。
ミクタム。サウルが人々を遣わし、その者たちが
ダビデを殺そうとして家を見張っていた時に。
「わたしの神(エホバ)よ、わたしに敵する者たちから
わたしを救い出してください。
わたしに向かって立ち上がる者たちから、
わたしを保護してくださいますように。
2 有害なことを習わしにする者たちから
わたしを救い出し、
血の罪を負っている者たちから
わたしを救い出してください。
3 ご覧ください、彼らはわたしの魂(命)を
待ち伏せしたからです。
エホバよ、強い者たちがわたしを
攻撃します。
わたしの側に反抗があるわけでも、
わたしの側に罪があるためでもないのに。
4 何のとがもないのに、彼らは走って、
用意をします。
わたしが呼ぶときに、身を起こして、
見てください。
5 万軍の神エホバよ、あなたはイスラエルの神なのです。
目を覚まして、すべての国の民に
注意を向けてください。
有害な反逆者にはだれにも恵みを
示さないでください。
6 彼らはいつも夕方に帰って来ます。
彼らは犬のように盛んにほえたて、
市の周囲を巡ります。
7 ご覧ください、彼らは口をもってほとばしらせ、
剣がその唇にあります。
だれが聴いているのでしょうか。
8 しかし、エホバよ、あなたは彼らを笑い、
すべての国の民をあざ笑われます。
9 わたしの力(エホバ)よ、わたしはあなたを
待ち望みます。
神(エホバ)はわたしの
堅固な高台だからです」(詩編59:1~11)。
上の聖句に示されている通り、神エホバのご意志を行なわない「有害な反逆者には」、人を無思慮にも刺し通す「剣が唇にある」ことが記されています(詩編59:5,7)。それに反し、エホバのご意志を守り行う「義なる者」は「築き上げるのによいことば」を語ります(エフェソス4:29)。皆様方もご承知の通り、「唇」は小さなものですが、人を傷つける「剣」にもなれば、愛を語り「築け上げる」ことばを語ります。イエスは次のように教えられました。「・・・心に満ちあふれているものの中から口は語るのです。善良な人は自分の良い宝の中から良いものを出し、邪悪な人は自分の邪悪な宝の中から邪悪なものを出します」(マタイ12:34,35)。皆様方も善良な人のお一人であれば幸いです。
愛包む ごとく大菊 並び咲く 今日の一句
菊の愛好家の鉢植えの「菊」