詩編57編には、ダビデがエホバ神の翼の下に避難し、恵みを求める祈りの言葉が記されていました。ダビデはサウル王から命を狙われ、苦難に直面しても、エホバ神に「わたしの心は揺るぎません」と述べ、エホバ神に「歌い、調べを奏でます」と表明することが出来ました。それだけではなく、「わたしはもろもろの民の中であなた(エホバ神)をたたえ、・・・調べを奏でます」と、信仰を業で示しています。あなたもダビデの模範に見倣う方のお一人であれば幸いです。今日紹介する詩編58編には、ダビデの邪悪な者に対する処罰を求める祈りの言葉が記されています。私たちもダビデと同じように悪を容認しない態度を見倣うことができます。
詩編58編には次のように記されています。皆様方はみ言葉からどのような宝を見いだされるでしょうか。
指揮者へ。「滅ぼすな」。
ダビデによる。ミクタム。
「あなた方は沈黙していて、
義について本当に語れるのか。
人の子らよ、あなた方は廉直に裁けるのか。
2 それどころか、あなた方は心にしたがって
かって地上で公然の不義を行い、
その手の暴虐のために道を備える。
3 邪悪な者たちは胎のときから
曲がった者となり、
腹のときからずっとさまよっている。
彼らは偽りを語っている。
4 その毒液は蛇の毒液のようであり、
耳をふさぐコブラのように
耳が聞こえない。
5 賢い者がまじないで縛っているにも関わらず、
それは蛇使いの声を聴くことがない。
6 神(エホバ)よ、彼らの口の歯を折ってください。
エホバよ、たてがみのある若いライオンの
あごの骨を打ち砕いてください。
7 彼らが流れゆく水に溶けるように
溶解しますように。
彼らがくずれおるとき、神がその矢のために
弓を引いてくださいますように。
8 彼は溶けて消えるかたつむりのように歩く。
女の流産のように、彼らは決して
日を見ないであろう。
9 あなた方のなべが火をつけられた
野いばらを感じる前に、
生きている緑も燃えている者ものおも、
神は熱風のように連れ去られる。
10 義なる者は(神の)復しゅうを見たので歓ぶ。
彼は足を邪悪な者の血に浸す。
11 そして人は言う、「まことに、義なる者の
ためには実りがある。
まことに、地に裁きを行なわれる
神(エホバ)がおられる」と」(詩編58:1~11)。
上の聖句の詩編58編3節~5節の邪悪な者は、どのように毒液を持つ蛇のようですか。その者たちが他の人について語る偽りは蛇の毒液のようで、犠牲となる人たちの名声や評判を毒します。「耳をふさぐコブラのように」、邪悪な者は導きや矯正の言葉に耳を傾けないのです。現在社会も、毒蛇のように他の人を誹謗中傷し、名声や評判を毒する人がいます。
詩編58編7節の、邪悪な者が「流れゆく水に溶けるように溶解する」とは、どういう意味でしょうか。ダビデは約束の地にある幾つかの奔流の谷の水について考えていたのかも知れません。そのような奔流の谷では、鉄砲水で水位が急に上がっても、その水は瞬く間に流れ去って、見えなくなってしまいます。ダビデはそのように邪悪な者が速やかにいなくなることを、エホバ神に率直に祈り求めていたのです。
ダビデは、邪悪な者に裁きを行なわれるエホバ神がおられることを確証し、「義なる者のために実りがある」、つまり救いと祝福があることを明らかにしています(詩編58:11)。エホバ神は間もなく、最終的にエホバ神のご意志を行わない邪悪な者たちを神の王国を王イエスを用い、この地上から一掃することを明らかにしておられます(ペテロ第二3:10~13.啓示18章~20:2,10)。ですから、神の王国と神エホバの義をいつも第一に求める人たちは幸いです(マタイ6:33)。
カラスウリ 風に揺られて 目立ちおり 今日の一句
庭に咲いている可愛い「イチゴミルク」