イエス・キリストは、ご自身の神の王国の良い便りの宣教は預言者イザヤを通して語られたことが成就するためだったことを証しされています(イザヤ9:1.マタイ4:13~16、23)。神エホバがイザヤを用い預言した内容は、必ず成就します(イザヤ55:8~11)。イザヤの預言した内容は、イエスに成就し、なお現在にまで及んでいます。今日は、イザヤが預言した「大いなる光」について、後のイエスにどのように成就したかをお伝え致します。
福音書の筆者の一人マタイが言及したガリラヤの「大いなる光」は、イザヤの預言からの引用でした。イザヤはこのように書き記しています。「闇の中を歩んでいる民は大いなる光を見た。深い陰の地に住んでいる者たちには、光がその上に照り輝いた」(イザヤ9:2)。
西暦1世紀には、真理の光は異教の偽りの教えに覆い隠されていました。神エホバの教えを離れ、人間独自の教理を教えるユダヤ教の宗教指導者たちは、自分たちの宗教上の伝統に固執することによって問題を増やし、そうした伝統によって、「神(エホバ)の言葉を無にして」いました(マタイ15:6)。当時の謙遜な人々は虐げられ、そうした霊的な「盲目の案内人」に従って、闇の中を歩み道に迷っていました(マタイ23:2~4.16)。神エホバの約束通り、メシアであるイエスが遣わされると、多くの心の整えられた謙遜な人たちの目は驚くべき仕方で開かれました(ヨハネ1:9,12)。イエスが地上に遣わされている間の行われた神の王国の良い便りと、あらゆる疾患、あらゆる病を治さた業と、イエスの贖いの死の結果としてもたらされる祝福は、イザヤの預言の中で、適切にも「大いなる光」と呼ばれています(マタイ4:23.ヨハネ3:16;8:12)。
そのイエスの真理の光に反応した心の整えられた人々には、歓ぶ理由が大いにありました。イザヤこう書き記しています。「あなたはその国民を多くし、国民のために歓びを大いなるものとされた。彼らは収穫の時に歓ぶように、分捕り物を分ける時の喜びに満ちた者たちのように、あなたのみ前で歓んだ」(イザヤ9:3)。
イエスとその追随者・真のクリスチャンたちの神の王国の良い便りの伝道活動の結果、心の正直な人々は積極的にこたえ応じ、霊と真理をもって神エホバを崇拝したいと願っていることを示しました(ヨハネ4:24)。西暦33年のペンテコステの日には、約3,000人がバプテスマ(水の浸礼)を受けました。そのしばらく後には、「男の数はおよそ五千人に」なりました(使徒2:41;4:4)。イエスの弟子たちの真のクリスチャンたちが熱心に真理の光を反映してゆくにつれ、「弟子の数はエルサレムにおいて大いに殖えつづけ」、「非常に大勢の祭司たちがこの信仰に対して従順な態度を取るように」なりました(使徒6:7)。現在は世界中の240の国や地域で神の王国の真理の光が宣べ伝えられています(マタイ24:14)。
豊作を歓ぶ人たち、あるいは大勝利の後で高価な戦利品の分配に喜ぶ人たちのように、イエスの追随者・真のクリスチャンたちは、イエスの神の王国の良い便りの真理を受け入れ増加を歓びました(使徒2:46,46)。やがて神エホバは、諸国民にの間でも、真理の光が照り輝くようにされました(使徒14:27)。そのようにしてあらゆる人種の人々が、神エホバに近づく道が開かれたことを歓びました(使徒13:48)。
あなたも、神の王国の良い便りの真理の光に集う人々のお一人であれば幸いです。
長閑なる 池のほとりや 初蛙 今日の一句
鉢植えの「ラナンキュラス」