春休みで娘が孫娘を伴って東京から帰り、宇和島市の伊達博物館の
見学に行って来ました。宇和島市は仙台の伊達政宗の子供伊達秀宗が
1615年に入国し、その善政によって発展して来ました。養殖産業の振興、
科学技術、医学、文化の興隆めざましく、多くの文化遺産が残りました。
伊達文化の城下町として発展して来ました。伊達博物館には仙台からの婚礼道具や
多くの伊達文化遺産が展示されています。館内の写真は撮影禁止でしたが、館長が
特別に何点かの撮影許可をしてくださり、その写真を紹介致します。
最初の写真は伊達博物館の庭のソメイヨシノ桜です。
伊達博物館の庭の「ソメイヨシノ桜」
- 後方が伊達博物館です -
伊達家に嫁ぐお姫様が江戸から乗って来られた駕籠で豪華絢爛です。漆と金で仕上げられています。駕籠は前3人、後ろ3人で担いだそうです。名前は「花菱月丸扇紋散蒔絵女乗物」となっており、展示する時、漆職人を8人雇い、丸三日かかって磨き上げ、展示できるようにしたそうです。館内が薄暗い照明にされていますので、実際には美しい豪華な駕籠です。お姫様は駕籠での長旅に何を考えておられたのでしょうか。
御姫様が乗られた「駕籠」
次は館内に飾られていた大宮家寄贈のお雛様です。伊達家の素晴らしいお雛様も飾られていましたが、残念ながら撮影の許可が出ませんでした。
大宮家寄贈の「お雛様」
次は宇和島城伊達の殿様が黒船に対抗するために、日本で最初に日本人独自の手によって建造した鋼鉄蒸気船の模型です。宇和島湾で試運転したと紹介されています。ちなみに江戸幕府は黒船の対抗する造船所を江戸の石川島(今の佃)に建造するに当たり、宇和島の伊達の殿様が呼ばれ、貢献したそうです。江戸幕府が建造した造船所は後の石川島造船所→石川島播磨重工業→IHIです。宇和島の伊達の殿様が私の勤めたIHIの始まりに関係があったことを入社直後に社史で知り大変嬉しく思いました。どのように独自の技術で蒸気発生装置を造ったのか、驚きます。
その他目を見張る豪華賢覧の伊達家の嫁入り道具や美しい紋様の和服や帯や懐剣や徳川家康からの拝領品の脇差や書が多数飾られていましたが、写真で紹介できないのが残念です。宇和島市に来られた時は、伊達博物館にご来館くだされば幸いです。
以下はいつもの通り、里山の山桜の風景です。
里山の「山桜」