ローマ帝国の皇帝カエサル・アウグスツスから、全ての人が自分の生まれた都市に戻って登録をしなければならないという布告が出されたので、ヨセフは生まれた故郷の都市ベツレヘムへ向かって旅をしました。
ベツレヘムには登録をするために大勢の人が来ています。それでヨセフとマリアが泊まれる宿がなく、泊まれる所は家畜小屋しかありませんでした。ロバなどの動物のいるその小屋の中でイエスは生まれました。マリアは生まれたイエスを布の帯でくるみ、ロバの飼い葉おけの中に寝かせました。
カエサル・アウグスツスが登録を命じる法律を作ったのは確かに神エホバの導きによるものでした。それによってイエスは、約束の支配者が誕生する地として、聖書がはるか昔に予告していた都市ベツレヘムで誕生しました。
その夜は大切な晩です。野原では明るい光が一群の羊飼いの周りにきらめきます。それは神エホバの栄光です!それから、神エホバの天使が羊飼いたちに、「恐れることはありません。見よ、私はあなた方に、民の全てに大きな喜びとなる良いたよりを告げ知らせているのです。今日、ダビデの都市で、あなた方に救い主、主なるキリストが生まれたからです。そして、これがあなた方のためのしるしです。あなた方は、幼児が帯の布にくるまり、飼い葉おけの中に横たわっているのを見つけるでしょう」と、言いました。すると突然、さらに大勢の天使が現れ、「上なる高い所では栄光が神に、地では平和が善意の人の間にあるように」と、歌いました。
天使たちが去ると羊飼いたちは互いに、「ぜひベツレヘムに行って、エホバが私たちに知らせて下さったこの出来事を見てこようではないか」と、言いました。そして急いでベツレヘムに行き、天使が語ったまさにその場所・ロバの飼い葉おけの中にイエスを見つけました。天使から聞いた事柄を羊飼いたちが話すと、それを聞く人々は皆驚嘆しました。マリアはこうして語られる事柄を全て大切に心におさめました。
今日多くの人は、イエスが生まれたのは12月25日と思っています。しかし、ベツレヘムの12月は、雨の多い寒い季節です。ですから、この時期は羊飼いが羊の群れと共に、一晩中野原で過ごすことはありません。それに、ローマ皇帝が、登録のために冬のさなかにそのような旅行をするよう求めたとは考えられません。イエスは暑い夏が過ぎ人々が移動しやすい秋の初め頃、恐らく9月末か10月の初めころにお生れになったようです(ルカ2:1~20.ミカ5:2)。
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