快風丸

俺の船に乗らないか。

家庭科

2011-01-16 00:20:42 | Weblog
 あのころ、いなかではまだ家事は女の仕事だった。
男はいつでもどこでも威張っていた。

 小学校5年の時、新卒の男の先生になった。
よくおこられた。

「裁縫やら女がすることやろ」

 口の減らない子供だった。またおこられると思ったが、
「時代が違うよ、男でも、なんでも自分でしきらんといけんよ。」

 とても説得力があった。やってみると自分には才能があることがわかった。
こう、細かい作業をしていると心が落ち着くのだ。

 

 スカバッグは、ずいぶん前に、商店街の出店で、ひとつ¥500で購入した。
あまり重いものはダメみたいで、提げ手の付け根がほどけてしまっていた。

 いつかやろう、そのいつかが今日になった。



 裁縫箱はかみさんが小学生のときのもの。
ボタン付け糸が太くてよさそう。しかし、なかなか針穴に通らない。3本撚り糸だからです。
しかし、こういうの、もえます。



 糸きりばさみは、サビ。しかし、「バカとはさみは使いよう」。刃物全般得意です。
ちょっとした力の抜き差しで、スッと切れますよ。

 さて、本返し縫い。表はわりときれい。しかし裏。

 

 人生みたいだ。



 ハワイのTIKIデザイン。TIKIはハワイのお地蔵さんらしいです。

で、もうひとつ。

 

 色もデザインもお気に入り。

何年か前にブームがありましたから、なんとなく、流行遅れか。
いや、デザインも素材も普遍的なもの。誰も持ってない、今こそ、である。