快風丸

俺の船に乗らないか。

アルミンダ・カンテロス

2011-01-21 01:15:28 | Weblog
 図書館で借りてきた。



 邦題が”タンゴ~懐かしきアルゼンチンの光景 ”なので、バンドネオンの音を
想像していた。
 良く見ると、かなりセクシーなジャケット写真。ピアノって書いてある。

 アルミンダ・カンテロス、アルゼンチン出身の女流ピアニスト、あまり有名な人
ではないらしい。ピアノソロによるタンゴ。

 正直、そんなジャンルがあることすら知らなかった。
タンゴって、全部、あのバンドネオンの印象的な音が入っているのがきまりだと
思っていた。

 そもそもクラシックのピアニストで、若いころ、お父さんに
「わしは、クラシックみたいな高尚なのはようわからん。タンゴを弾いてくれ。」
と言われて、ピアノソロタンゴを始めたらしい。
 タンゴって、アルゼンチンの大衆芸能なんですね。

 なんの期待もしていなかったが、素晴らしい。トルクフルな情熱と哀愁。もう、
かなりの馬力で、ぐいぐいドライブします。なんか、ちょっと荒い感じの演奏です
が、そこがまた、良いのよ。

 で、なるほど、このジャケット写真なんだなあ。
男と女の吐息が混ざり合うような感じ。潤った音。今の季節に欲しい温度。

1989年の録音で、当時、アルミンダさん、74歳らしいです。

 まだまだ世界は広いなあ。
なんか最近、ピアノに呼ばれているなあ。