気持ちのいいペース

ゆる~いウルトラマラソン

第2回 みちのく津軽ジャーニーラン250km ~その4~

2017年08月06日 08時04分34秒 | みちのく津軽ジャーニーラン
小泊のCPを出発。
集落を通り過ぎると九十九折の坂道が現れる。
当然歩き倒すが、意外と長い。

竜泊ラインと合流してから峠を越えると海岸沿いまで下っていく。



このころ第3次睡魔が襲来。

道の駅に到着。
親子連れが多く居て、何かと思ったらビーチサッカーの試合をやっている。
ほぼ同時に到着したランナー2組
わんど辺りから時たま擦れ違ってきた、
チアガール風のコスのY澤さんとY川さんコンビと
おじさんコンビ。
揃ってゆとりの駐車帯のあずま屋でごろんと横になる。
私も別のあずま屋でごろんと横になる。
そのまま、すう~っと眠りに着く。

ふっと気が付く。あれ?どれくらい寝てたんだ?
時計を見てみると10分くらいしか経っていない。
それでも頭はすっきりしていた。
目の前に地元弘前、喫茶DOのK嶋さんが立っている。
やはり睡魔に襲われているようだ。
私と入れ替わりであずま屋のベンチに寝そべる。

ビーチサッカーの為、路駐している車列の横を通り過ぎると
いよいよ最果て感が強くなる風景に入り込んでいく。

前には、レジェンドG島さん、Y澤、Y川コンビ、おじさんコンビが見える。
平地では私の方が速いようで、やがて追いつく。
擦れ違いざまにY澤さんにどれぐらい横になってたか聞いたら、
やはり5分くらいで眼が覚めたようだ。



岬に近くなってくると奇岩が増えてくる。



滝が見えたので、これが七つ滝かと思って、「意外としょぼい」と思ってたら



こっちでした・・・。





16時をまわっていて、時折雨も降るのでレインウェア着てても肌寒くなってくる。



出た!熊注意看板。念の為熊鈴を取り出す。



と思ったら、猿が出た!



これは別の猿。見張りをしているようだ。



よく見ると、斜面が猿山になっていて、母猿、小猿もいっぱい居る。
警戒心が無く、カメラ向けても無関心。
これが、最北端に居る野生の日本猿なんだな。



陽がだいぶ傾いてきている。



半島に雲が当たり流れていくのが見える。雄大で美しい。



と思ったらリアルな熊看板。
別の場所では一昨日の目撃情報も・・・。ガクブル

岬の峠を過ぎると一旦下り。
前を行くグループに追いつく
T口夫妻を含む、レジェンドG島さんの友達のグループのようだ。



そして、ここから登り地獄の始まり。
かなり上の方まで坂道が続いているのが見える。
しかし、見えているところが終点では無い・・・。



しばらく海とはオサラバです。



いつ、ある日熊さんと出会ってもおかしく無い風景。



他のランナーのブログやFBで皆ここの写真撮ってたのには笑った。
よほど印象に残っているに違いない。

歩くのは遅いので、さっき抜かした人達、皆に抜かれていく。
チアコスのY澤さんが登りの歩きが速くてびっくり!



これだけ登ってやっと半分くらい。
晴れているなら絶景なんだろうが、私には既にトラウマレベル。



霧が出てきた。
T口夫妻が立ち止まっている。
奥さんが眩暈がするという。しばらく休んでいくとのこと。

歩いていると睡魔が襲ってくる。この間は何度も立ち止まる。
ぼ~っとしていて余り記憶が無い。



ようやく眺瞰台に到着。



その名とは違い、霧で視界が悪く、白い世界が広がる。

道は下りに入り、走ることが出来る。



斜面一面に黄色い花。霧に包まれ幻想的だ。



がんがん下っていくと霧が晴れてくる。



風力発電の風車が何本もそそり立っている。
レジェンドG島さんに追いつく。



海が見えた!遠くにぼんやり島影のようなもの・・・あれはもしかして!?

下りが終わると再び登りへ。
既に竜飛岬の公園内ではあるはずなんだが、ここからが長かった・・・。



竜飛岬の碑へ到着。
しかし、灯台はまだ高台の上に見える。



有名な「津軽海峡冬景色」の歌碑
私、これは灯台の横にあると思ってたから、最初わかんなかった。
ボタンを押すと、19時まわっているというのに大音量で流れ出す演歌。
たまたま同時に到着したランナーと
「ご覧あれが竜飛岬・・・」とワンフレーズ歌います。


竜飛漁港を望む景観を堪能。

その先にスタッフが待っていてくれて、
「この先の灯台横の展望台まで行ってきてください」と誘導してくれる。



酷道ファンの間では有名な階段国道をヒィヒィ言いながら上って行く。



灯台の横を通り、



展望台到着。
津軽海峡が一望出来、遠くには北海道が望める。

気分的にはやった~!辿り着いた~。
てな感じで、ゴール同然の気分になってしまった。

いかんいかん、まだ途中だし、関門も迫っている。

階段を降り、先ほどのスタッフに
「ゴールした気分になっちゃいました」と告げると
「皆さんそうおっしゃいます」と笑っていた。



そのまま階段国道を降りていく。



降りていくうちに、みるみる辺りは暗くなっていく。
階段の両脇には紫陽花が囲んでいたので、明るかったら綺麗だろう。

町中へ降り、CP到着。

第7CP 竜飛地区コミュニティセンター。 136.0km 19時56分

建物の前で、T口夫妻を発見。いつの間に先行されたのかと驚くと
リタイアしたとのこと。残念。
徳島キューティーズ&M崎嬢は入れ替わりでスタートしていく。

エイドには多量の割り箸ゴミがあったので、なんか食べ物あるのかな?と聞くと
既に、うどんが売り切れてしまったとの事。
SAJの大会では珍しいことだが、少ないスタッフで何箇所も掛け持ちして
廻っているので、持ち運べる荷物の限られている。
手持ちの食料とかもあるので空腹にはなっていないが、気持ち的に残念だ。
まぁ遅いオイラがいけないのよ。

屋内では何人も仮眠している。
ここのCPの関門は21時
ギリギリまで休もうかと思い横になるが
蚊が飛び回ってるわ、子供も飛び回っているわで落ち着かない。
睡魔に襲われている時ならすぐに眠れるんだろうが、時間も気になるしで
5~10分横になったくらいで出発することにする。
眠くなったら、バス停ででも仮眠すればいいや。

次のCPまで16km 2時間半で行ければ間に合う。
普段なら余裕な時間だが・・・。
すっかり暗くなった道へ走り出す。
コメント (2)
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