気持ちのいいペース

ゆる~いウルトラマラソン

第2回 みちのく津軽ジャーニーラン250km ~その5~

2017年08月10日 10時12分35秒 | みちのく津軽ジャーニーラン
今回は夜中の出来事なので写真ありません。

いくつかの漁村を抜けて走っていく。
日付の変わるころなので、車の往来は少ない。

油断をすると睡魔が襲ってきて走れなくなる。

このころ同じような場所を走っていたのは
おじさんコンビ、Y澤、Y川コンビ、おばちゃんランナーさん。
走っているときに追いついて、ふらついている時に追い抜かれるという繰り返し。

この辺りではあまり記憶が無く、どれくらいのペースで進んでいたのかは覚えていない。
とにかく、進んでいればなんとかなると思い、淡々と前へと進んでいた。
少し肌寒いのでレインウェアを上だけ着込んでいる。

幸い、5kごとくらいにトイレはあるので助かった。

気が付いたら意外と早く二股の道に来ていた。
追いついてきたランナーさんが「どっち行きます?」と聞いてきた。
そのまま行くほうがやや近道だが、分かれたほうにはトイレがあったので
私はそちらの海沿いの方へ。

そこを過ぎると久しぶりのコンビニ到着
う~ん、ここ寄ったはずだけど、何買ったか覚えていない・・・。
ここでおばちゃんランナーさんに追いつく。

時間が経つのが思ったより早い。
気が付いたら23時近い。
次のCPの関門は23時30分 まだ3~4kmある。

気合を入れて走り出す。

しばらく行くと、風力発電の風車の羽のモニュメントがある。
ここは地図や説明会では特に触れられていないが間違えやすいポイント。
真っ直ぐ行くとバイパスに入り、CPを通り過ぎ直接今別の駅の方へ行ってしまう。
ご丁寧に道路標識でも、直進↑青森 外ヶ浜 左折←浜名
分かりにくい地名表示になっている。
大会前の地図読みで気が付いていたから間違えなかったが、
チェックしてなかったら、ぼぉ~・・・と通り過ぎてしまっただろう。

分岐路に到着した時、バイパスの先にランナーが2人いるのが見えた。
そっちは間違いだと教えたかったが、追いかけていたら自分の関門が危うい。
自分で気が付いてくれる事を願いながら左折する。
しばらく行ったところで、すぐ後ろにいたはずの、おばちゃんランナーさんも
着いて来ていないことに気が付く。あらら・・・。

時計は既に23時は回っている。
とにかく自分は先を急ぐことにする。
結構なペースで飛ばすが、意外とアップダウンもありなかなか到着しない。
何度かお見かけしているパンダ帽を被った女性ランナーさんに追いつく。
「まだですかね~」「もうちょっとのはず」と2人して急ぐ。

スタッフが手を振っているのが見えた!。

第8CP 今別ふれあい文庫 152.3km 23時15分

なんとか関門15分前に到着・・・
しばらく息が整わない。

「関門きびしい~」と思わず愚痴ると
「そんなん皆一緒だよ~」と一言残して徳島キューティーズが入れ替わりに出発。
この人たちはこのまま淡々と完走するんだろうな~、なぜか確信する。
パンダ帽ランナーさんも早々に出発。

スタッフに「分岐路で何人か真っ直ぐ行っちゃいましたよ」と伝えると
「そのようですね、自分で気が付いてくれるしかないですね」
と厳しいようだが、限られたスタッフだし、基本自己責任の世界なのでしょうがない。

しばらくするとおばちゃんランナーさん到着。気が付いてショートカットしてきたとのこと。
Y澤、Y川コンビもギリギリ到着。
エイドはもう撤収準備に入っていてせわしない。
それもそのはず、スタッフはここで終わりでは無いのだ。
次のエイドに向かわなければならない。
このエイドではカップラーメンとかあったようだが、すでに片付けられた後。
それを見たら、やたらとカップラーメンが食べたくなる。

何人かはここでリタイアの覚悟を決めて地面でごろ寝している。
とりあえず、ここではゆっくり出来そうもないので、次のコンビにまで出発する。
次のCPまで17.6km 4時間
いつもなら行けるっしょって感じだが、実際この区間で16km2時間半ギリギリだったので、やばいかも?と思い始める。

関門に間に合わせる為にダッシュしたツケが廻ってきて走れない。
コンビニまでの1.2kmを歩く
途端に迫り来る睡魔の嵐。
ふらふら蛇行やカックン膝折れしながらとぼとぼ歩く。
この先の次のCPに向かう道は歩道も無く狭い
身の危険も感じ、この歩いている間にリタイアを決めていた。

前からミニーちゃんことK畑さんが走ってくる。分岐を間違えたそうだ。

コンビニ到着。
カップラーメン購入。
コンビニ前に座り込み、食べる。めちゃうまい。
Y澤、Y川コンビもコンビニ前で座り込む。2人はとりあえず次の駅までは行くそうだ。
おじさんコンビは先の道へと消えていく。まだまだ諦めていないようだ。
目の前をミニーちゃんが走っていく。時間外でも完走を目差すらしい。

気が付くと既に日付は変わっている。
もう頭の中は眠い眠い眠いしかない。
コンビニの横に立派なバス停小屋があった。
中に入ると誰も居ない。
濡れた靴も、靴下も脱ぎ捨てベンチに横になる。
最後の意識で虫除けだけは塗り捲る。

そして意識消失・・・。


次目覚めたら、3時回ってた・・・
リタイア確定。
コメント (2)
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