ぶるるっ・・・
寒さで目が覚める。
眠りすぎたかっ!と一瞬焦って時計を見ると、40分程経っていた。
20分の予定だったが、まぁいいか。
短くても睡眠を取った事で頭はすっきりしている。
早朝に近づいてきて気温が下がってきたようだ。
EXライトウインドジャケットを羽織る。
3時40分くらいにバス停を後にする。
硬い木のベンチで寝ていたので、身体がバキバキに硬くなっている。
まずは身体を温めないと。
歩く事からはじめる。
何人くらいのランナーが通り過ぎたのかな?
赤泊は佐渡の町の中でも大きい方だ。
参加賞で貰った、北国酒造の酒蔵の前や
寺泊に出ている佐渡汽船の港も通り過ぎる。
20分くらい歩いてから軽くジョグする。
仮眠前から左のアキレス腱の辺りが痛くなっていたが
冷えた事でさらに痛くなる。
一度止まり、外灯の下で靴を脱ぎ、追加のテーピングする。
この辺りは走ったり歩いたり。夜間は無理しなくてもいいかな。
最初、水平線にあった半月も今は天空に輝いている。
対岸の新潟の街明かりもあって、星空はさっきよりはぼんやりしている。
おかげで、星座も分かるようになる。
ただただ、もくもくと進む。
そして・・・
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「走った事がある者だけが見られる、待ち望んでいた夜明けの空。」
大杉地区辺りで水平線がうっすら明るくなってくる。
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アンパンマンや妖怪達、動物さん達も日の出を喜んでいる(笑)
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残念!日の出は岬の影に隠れてしまった・・・。
24時間経過時は148kmくらいだったかな?
気温が上がってくると共にEXライトウインドジャケットは脱ぐ。
体内リズムというものは凄いもんで
日の出を全身に浴びることで身体が日中仕様になっていく。
・・・消化器も同様らしい・・・
朝のお勤めの気配がしてくる。
比較的大きな羽茂大石の町に到着。
トイレを探すが見つからず。まだ余裕があったので通過する。
しかし走っているうちに徐々にお腹が痛くなってくる。
や・・・やばい・・・
慌てて地図を取り出し、トイレの表示を探すが近くには見当たらず。
漏らすくらいならいっそ道端で・・・とあらぬ事も考えるが
明るくなって、交通量も増えて迷っているうちに小木の街中へ
街中でしゃがむ訳にもいかず、そこらの民家に飛び込もうかと思っていると、
「佐渡汽船 フェリー乗り場 直江津行き」
の標識を発見。
フェリーターミナルならトイレはあるはず。
一縷の望みを掛けてフェリー乗り場を目指す。
ターミナルが見えてきた。
目標が近づくと、お尻が早く出せーと反乱を起こしそうになる。
ターミナル到着!!!
ん?どーみても開店前、閉まっている・・・
うぉぉぉヤバイヤバイヤバイ!!!
すでにお尻はスタンバイ状態。
まて、冷静になれ。
過去の経験から、フェリーの駐車場には24時間のトイレがあるはず。
どこだ~~~!目を皿のようにして探す。
隣に公園がある。あの端っこにある小屋は・・・
違っていたらもうお終い。さっきからつんつんとお尻をノックしている。
果たして・・・
トイレだ~~~~!!
間に合った・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ホッ・・・。
と言う訳で、小木の町ではたらい舟とか思い出すことも無く必死でした。
以上、汚い話して申し訳ございません。
今まで一本道だったが、ここら辺りから地図を見ながらじゃないと
進めなくなってくる。
小木の商店街の入り口にある商店のご夫婦が応援してくれる。
商店街は古い町並みでいい雰囲気だ。
商店街を抜けるとキツイ上り坂に入る。
途中におぎの湯があるが、開店は13時。当然閉まっている。残念
宿根木やエイド近くの沢崎灯台への案内標識も増えてきて励みになる。
登りが終わると風景は一転し田園が広がる。
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農道脇には彼岸花が並べられていて、目を楽しませてくれる。
洗車をしていたお兄ちゃんが
「どこまで行くんですか~?」と聞いてくる。
「めおと岩までです~」と答えると
「マジですか~~?」と驚く。
佐渡島一周してきた事を伝えると更に驚く。
「今日、何人も通り過ぎるからなにかと思った」とのこと。
「まだまだ、来ますよ。ゾンビの群れが」と言うと
「がんばってくださいね~」と笑いながらエールを送ってくれる。
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でっかいお地蔵様。「幸福地蔵」さんだそうだ。近くで見てみたいなぁ。
ゆるやかな下り坂を進むと千石船展示館
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ここもまた開館前。窓から少しだけ千石船が見える。
これで佐渡の金を本土に運んだそうだ。
ここで炭酸飲料補給。
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少し行くと細い道に誘導される。
十王坂、久しぶりの階段に腿が悲鳴をあげる。
降りきると
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宿根木の古い町が広がる。千石船の船大工が作った町だそうだ。
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舳先のような建物。
なんとなく撮ったが後日パンフレットに同じ構図があったので笑えた。
町の出口からの強烈な坂を上るとまたしても田園風景。
その後、ゆるやかなワインディングを抜けると
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長者ヶ橋
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・・・この外灯の飾り・・・小木(おぎ)と扇の洒落か?
それとも佐渡おけさの笠かな?
渡ると
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第4エイド 159.8km 深浦展望台 8時過ぎくらい
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眺めの良い場所だ。
先客は第三エイドで先に出発していた年配のランナー
眼鏡の女性ランナー
いずれも先に出発される。
後、説明会で一緒のテーブルだった髭のランナーさん。
この方はじっくり休んでいた。
お腹も空きはじめていたので
カステラ、笹団子などお腹に貯まりそうな物を色々いただく。
スタッフにお礼を言い、20分弱で出発
入れ替わりに3人くらいのランナーが到着してきていた。
下っていくとすぐに
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お馴染みの標識
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間違えやすそうな分岐点。
ここは右へ
脚はまだ走れてはいる。
トンネルを抜けたところで歩いている眼鏡女性ランナーをパス。
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神子岩
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表面の模様が面白い奇岩
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枕状溶岩
等々、面白い岩が並ぶ
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現代版たらい舟は船外機付き。
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対岸に大佐渡が見えてきた。
ゴールのめおと岩近くの火力発電所も見える。
残り、フルマラソン1本分のはずだが、とてもそうは思えない。
霞んでいるせいか、すごく遠くに見える。
なんだか絶望的な気持ちになるが、
とにかく前に進まなきゃ終わらない。
寒さで目が覚める。
眠りすぎたかっ!と一瞬焦って時計を見ると、40分程経っていた。
20分の予定だったが、まぁいいか。
短くても睡眠を取った事で頭はすっきりしている。
早朝に近づいてきて気温が下がってきたようだ。
EXライトウインドジャケットを羽織る。
3時40分くらいにバス停を後にする。
硬い木のベンチで寝ていたので、身体がバキバキに硬くなっている。
まずは身体を温めないと。
歩く事からはじめる。
何人くらいのランナーが通り過ぎたのかな?
赤泊は佐渡の町の中でも大きい方だ。
参加賞で貰った、北国酒造の酒蔵の前や
寺泊に出ている佐渡汽船の港も通り過ぎる。
20分くらい歩いてから軽くジョグする。
仮眠前から左のアキレス腱の辺りが痛くなっていたが
冷えた事でさらに痛くなる。
一度止まり、外灯の下で靴を脱ぎ、追加のテーピングする。
この辺りは走ったり歩いたり。夜間は無理しなくてもいいかな。
最初、水平線にあった半月も今は天空に輝いている。
対岸の新潟の街明かりもあって、星空はさっきよりはぼんやりしている。
おかげで、星座も分かるようになる。
ただただ、もくもくと進む。
そして・・・
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「走った事がある者だけが見られる、待ち望んでいた夜明けの空。」
大杉地区辺りで水平線がうっすら明るくなってくる。
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アンパンマンや妖怪達、動物さん達も日の出を喜んでいる(笑)
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残念!日の出は岬の影に隠れてしまった・・・。
24時間経過時は148kmくらいだったかな?
気温が上がってくると共にEXライトウインドジャケットは脱ぐ。
体内リズムというものは凄いもんで
日の出を全身に浴びることで身体が日中仕様になっていく。
・・・消化器も同様らしい・・・
朝のお勤めの気配がしてくる。
比較的大きな羽茂大石の町に到着。
トイレを探すが見つからず。まだ余裕があったので通過する。
しかし走っているうちに徐々にお腹が痛くなってくる。
や・・・やばい・・・
慌てて地図を取り出し、トイレの表示を探すが近くには見当たらず。
漏らすくらいならいっそ道端で・・・とあらぬ事も考えるが
明るくなって、交通量も増えて迷っているうちに小木の街中へ
街中でしゃがむ訳にもいかず、そこらの民家に飛び込もうかと思っていると、
「佐渡汽船 フェリー乗り場 直江津行き」
の標識を発見。
フェリーターミナルならトイレはあるはず。
一縷の望みを掛けてフェリー乗り場を目指す。
ターミナルが見えてきた。
目標が近づくと、お尻が早く出せーと反乱を起こしそうになる。
ターミナル到着!!!
ん?どーみても開店前、閉まっている・・・
うぉぉぉヤバイヤバイヤバイ!!!
すでにお尻はスタンバイ状態。
まて、冷静になれ。
過去の経験から、フェリーの駐車場には24時間のトイレがあるはず。
どこだ~~~!目を皿のようにして探す。
隣に公園がある。あの端っこにある小屋は・・・
違っていたらもうお終い。さっきからつんつんとお尻をノックしている。
果たして・・・
トイレだ~~~~!!
間に合った・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ホッ・・・。
と言う訳で、小木の町ではたらい舟とか思い出すことも無く必死でした。
以上、汚い話して申し訳ございません。
今まで一本道だったが、ここら辺りから地図を見ながらじゃないと
進めなくなってくる。
小木の商店街の入り口にある商店のご夫婦が応援してくれる。
商店街は古い町並みでいい雰囲気だ。
商店街を抜けるとキツイ上り坂に入る。
途中におぎの湯があるが、開店は13時。当然閉まっている。残念
宿根木やエイド近くの沢崎灯台への案内標識も増えてきて励みになる。
登りが終わると風景は一転し田園が広がる。
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農道脇には彼岸花が並べられていて、目を楽しませてくれる。
洗車をしていたお兄ちゃんが
「どこまで行くんですか~?」と聞いてくる。
「めおと岩までです~」と答えると
「マジですか~~?」と驚く。
佐渡島一周してきた事を伝えると更に驚く。
「今日、何人も通り過ぎるからなにかと思った」とのこと。
「まだまだ、来ますよ。ゾンビの群れが」と言うと
「がんばってくださいね~」と笑いながらエールを送ってくれる。
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でっかいお地蔵様。「幸福地蔵」さんだそうだ。近くで見てみたいなぁ。
ゆるやかな下り坂を進むと千石船展示館
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ここもまた開館前。窓から少しだけ千石船が見える。
これで佐渡の金を本土に運んだそうだ。
ここで炭酸飲料補給。
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少し行くと細い道に誘導される。
十王坂、久しぶりの階段に腿が悲鳴をあげる。
降りきると
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宿根木の古い町が広がる。千石船の船大工が作った町だそうだ。
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舳先のような建物。
なんとなく撮ったが後日パンフレットに同じ構図があったので笑えた。
町の出口からの強烈な坂を上るとまたしても田園風景。
その後、ゆるやかなワインディングを抜けると
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長者ヶ橋
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・・・この外灯の飾り・・・小木(おぎ)と扇の洒落か?
それとも佐渡おけさの笠かな?
渡ると
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第4エイド 159.8km 深浦展望台 8時過ぎくらい
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眺めの良い場所だ。
先客は第三エイドで先に出発していた年配のランナー
眼鏡の女性ランナー
いずれも先に出発される。
後、説明会で一緒のテーブルだった髭のランナーさん。
この方はじっくり休んでいた。
お腹も空きはじめていたので
カステラ、笹団子などお腹に貯まりそうな物を色々いただく。
スタッフにお礼を言い、20分弱で出発
入れ替わりに3人くらいのランナーが到着してきていた。
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お馴染みの標識
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間違えやすそうな分岐点。
ここは右へ
脚はまだ走れてはいる。
トンネルを抜けたところで歩いている眼鏡女性ランナーをパス。
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神子岩
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表面の模様が面白い奇岩
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枕状溶岩
等々、面白い岩が並ぶ
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現代版たらい舟は船外機付き。
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対岸に大佐渡が見えてきた。
ゴールのめおと岩近くの火力発電所も見える。
残り、フルマラソン1本分のはずだが、とてもそうは思えない。
霞んでいるせいか、すごく遠くに見える。
なんだか絶望的な気持ちになるが、
とにかく前に進まなきゃ終わらない。