SaltyDog

               by kaji

信州3城攻め(1)

2010-03-28 | 城めぐりの旅
出陣前夜、アルコールをセーブしたおかげで、朝3時45分、例によって
目覚ましよりも先に目が覚める。身支度を済ませ4時27分発の高尾行き
に乗車すべく家を出る。 雨の心配はなさそうだが、寒い。駅のホームで
温かいお茶を購入し、予定通りの電車に。

大月、甲府、塩尻を経て篠ノ井へ。篠ノ井からは「しなの鉄道」に入る。
概ね乗り換え時間が短くあわただしい。目的の松代まで6回の乗り換えが必要だ。

5時30分 上野原。うっすらと夜が明けはじめた。高尾で乗り換えた大月行き
の車両にはほとんど人は乗っていない。それでも数少ない乗客は、ゲームを
やったり、本を読んだり、居眠りしたり、そしてポメラでブログ用の記事を書い
たりして時間を費やしている。

車窓から見える景色が一転していることに気づく。 山間に霧がたちこめ、
まだ目の覚めぬ森がそこに横たわっている。 都心からわずか1時間も西に
走ると、こんな風景に出会えるのだなぁ と あらためて感じる。

6時過ぎ、笹子駅に到着。 向かいのホームには反対方向へ向かう、高尾行き
の電車が止まっていた。ちょうど発車するところだったようだが、パンタグラフ
から、バチバチという激しい音とともに、ものすごい火花が出ているのが見えた。
あれって大丈夫なのだろうか? 私が心配してもはじまらないのだが、どうみても
異常であると思われる。

勝沼ぶどう郷駅。この駅から見える雪山。朝の日差しを浴びてきらきらと輝く
その景色はすばらしい。ブドウ畑もひろがり、甲府らしさが増してくる。

甲府、塩尻と順調に乗り換え、松本まできた。松本城へ立ち寄りたい気持ちを
抑え、先へと進む。次の篠ノ井駅での乗り換えは若干時間があるので、何か
食べることができるかもしれない と期待を寄せる。

つづく

2010年春 青春終了

2010-03-28 | 城めぐりの旅
私の青春が今年で終わったわけではない。断じて違う。

3月7日にスタートした青春18きっぷの旅。 昨日27日、5回全てを
使いきった。

3月7日 松本・甲府(長野・山梨)
3月12日~13日 岐阜・愛知
3月19日~20日 新潟
3月21日 仙台へ行く予定が、強風のため赤羽で挫折
      (電車が止まったため、取り消してもらった)
3月22日 仙台リベンジ
3月27日 松代・上田・小諸(長野)

仙台攻めが最も疲れたように感じる。電車に乗っている時間が往復で
約15時間、仙台滞在時間3時間という過酷さであった。

昨日も、仙台に劣らずの過酷さ。 体調も下降気味であったためか、
かなりのダメージを受けた。 適切な判断ができない状態にまで疲弊
していた。

高速バスの方が窮屈であるはずなのに、どうして電車の方が疲れて
しまうのか。 その一つには、目的地で使える時間にあるように思う。
バスの場合、同じ時間かけて行っても、現地に早朝に着くので、夜まで
の時間をたっぷりと使うことができる。 18きっぷは24時間以内に
行って戻ってくる必要があるため、どうしても余裕がなくなる。もっとも
2回分使って、1泊で行けば済む話ではあるが。

ゆっくりと寝て、ずいぶんと回復はした。 さて、次の計画を練るか。

信州攻め

2010-03-26 | 城めぐりの旅
5回利用可能な「青春18きっぷ」、最後の1回は、長野の3城を攻める。
松代城、上田城、小諸城である。土曜日の朝は早く、4時30分発の電車だ。
最も遠い松代城から攻め落とし、真田幸村で有名な上田城、そして最後が
小諸城の順を予定。

安くあげるには、小諸から小淵沢を経由して帰る方法があるが、時間が
かかる。軽井沢から高崎までバスを利用するという手もある。この方が
時間的には早く到着できそうだが、バスの乗り継ぎが面倒くさい。
いっそのこと、軽井沢から新幹線に乗ってしまおうかとも考えている。
もちろん18きっぷ対象外なので、別途料金がかかる。

天気も問題なさそうだ。この3城を手中に収めれば、長野で残すは
高遠城ただひとつとなる。4月最初の日曜日に高遠城攻めを予定して
いるが、高遠は桜の名所、ものすごく混雑していて、城跡を観るどころ
ではないとの情報。しかも18きっぷ1回分だけ入手しなくてはならない。
金券ショップや、ネットオークションで入手することになるが、
オークションだと通常の1回分(2300円)より高値で取り引きされて
いるのが気に入らない。

高遠城をどうするかは持ち越すとして、とりあえず明日の信州攻めを
成功させなくてはならない。

多賀城

2010-03-25 | 日本の名城
好き度:★
城責め:2010/03/22
※日本100名城

仙台駅から電車で15分の国府多賀城駅。そこから徒歩10分程度かと。
城跡は石垣だけでも興味をもって観ることができるが、ここはその石垣もなく、
石段がある程度。

ここを訪れる前後に、2~3気にくわぬことがあり、どうしても好評価を
つけることができず。

仙台城(青葉城)

2010-03-25 | 日本の名城
好き度:★★★
城責め:2010/03/22
※日本100名城

仙台駅から循環バスを使えば楽であっただろうが、徒歩を基本とする私は、
約40分ほどかけて目的地へ。
石垣も復元されたものであるらしく、当時から残っている部分は少ないようだ。
夜、ライトアップされた状態をみたいと感じる。

青葉城として有名ではあるが、広瀬川を含めさほどの感動はなかった。

宮城攻め(3:完)

2010-03-25 | 城めぐりの旅
多賀城、それにしてもこの城跡、何も感じる部分がなく、まったくもって
とんでもないところだ。名城100選に選ばれた意味がわからない。せめて
観光案内所くらいあいていてほしかった。いや開けておくべきである。
旅行者をなめているのか。 まったく。 何も得るものがないまま退散。
(写真は多賀城)

さて、帰路である。帰りの電車の乗り換え時間はかなりタイトである。
立ち食いそばをたべる時間も、キヨスクで物を買う時間もほとんどない。
すいている電車ならいざ知らず、駆け足で乗り換えなくては席を確保
できないのだ。このとき、少なくとも宇都宮に着くまでは何も飲み食い
できないであろうことを覚悟した。

待ちに待った宇都宮到着である。15分ほどの待ち時間の間に缶ビールと
弁当を買おうと駅のコンビニに走る。しかしなんと、弁当のたぐいが
ほとんどない。しかたなくおにぎりと缶ビールを手にレジへ。

宇都宮からはもちろんグリーン車である。ようやく精神的そして肉体的
苦痛から解放された感を得る。車内販売のお姉さんもとても美しくみえた。
ク~~~~ッ ビールが旨いぞ、おい。

しかし今回の宮城攻めはどうなんだ? こんな旅でいいのか? 城攻めが
目的であったわけだから、それはよかろう。 がしかし、もう少し大人の
旅をしようではないか。18きっぷが悪いとは言わない。でも移動時間が
14時間で、滞在時間がたったの3時間ってのはどうなのかと。
反省の残る旅であった。

乗り換え回数が多かったうえに、窮屈な電車は概ね満席がつづき、
飲み食いもかなわず、疲労困憊である。
再び宮城を訪れる時は、高速バスにしよう。少なくともこの路線に、
18きっぷで行くのはやめておこう。

(完)

宮城攻め(2)

2010-03-24 | 城めぐりの旅
高円寺を発ってから、7時間ちょっと。ようやく仙台駅に到着。空腹感を
抑え、早速、仙台城を目指す。徒歩約30分ほどで到着したかに思えたが、
そこからが実は大変だった。坂道を10分ほど登り、ようやく目的の本丸跡
あたりに到着。石垣は復元されたものいだそうだが、正確に積まれ、堅牢な
印象を受ける。

写真も撮った、スタンプもGetした。そろそろ何か食べたいと思ったが、
手頃な店がない。駅まで戻りながら、どこへ入ろうかと考えているうちに
駅に到着。しかも電車の時間になってしまった。 しかたない、次の目的地
国府多賀城駅まで我慢である。

何を食べようかと思いあぐねて、結局何も食べず といったことは、私の場合
頻繁にあるので、さほどの驚きも絶望感もない。 よく言えばこだわりが強い。
悪く言えば優柔不断。 あ、ここにしようかなと思うとビールを置いて
いなかったり、ビールがあると700円もしたり。結局店に入れずだったり。

仙台駅から15分、国府多賀城駅に到着。だが、私はこの駅をなめていた
ようだ。飲食店はおろか、コンビニも売店もない。とにかく何もない駅だ。
観光案内所も3時までだったらしく、閉まっていた。半分ムカつきながら
城跡を目指す。案内表示もほとんどない。広くもないのに交通量の多い道を
歩き、城跡入り口の表示を目にする。 あまり観るところもなさそうだ、
早々に退散するかなと思い、一歩足を踏み出したとたん、つまづいて転倒して
しまった。酔っぱらって自転車で転倒することは日常的にあっても、こんな
こけかたははじめてだ。 左の肩にバッグをさげ、右手にはカメラを持っていた。
ふいの転倒であったが、さすがは柔道弐段である。冷静に転んで、ちゃんと
受け身をとった。3秒ルールで起き上がり、パンパンと土を払い落とし、
周囲に誰もいないことを確認し、何事もなかったように歩きだした。

つづく

宮城攻め(1)

2010-03-24 | 城めぐりの旅
3月22日、22時30分。帰ってきた。仙台までの往復、青春18きっぷでの旅。
実質の交通費は2300円ではあったが、いかに過酷を極めた戦であったかを、
これから書き連ねたいと思う。

宮城攻め、昨日は強風のため行く手を阻まれ断念したため、そのリベンジとなる。
今日も昨日と全く同じ時刻に行動開始。おそらく若干疲れているのだろう、
目覚ましに起こされるまでぐっすりと寝た。 空気が冷たい。朝5時。
駅で18きっぷにスタンプを押してもらい、予定通りのスタートを切る。

昨日足止めをくらった赤羽も、何事もなかったように今日は流れている。
宇都宮線に乗り換える。グリーン車両にするかどうか迷ったが、朝だから
別にビールを飲むわけでもないので、普通車両に。 駅に到着する度ドアが
開き、流れ込む冷気でやや寒さを覚えた。

終点宇都宮に到着。乗り換え時間は短かったものの、都合よくホームに
立ち食いそば屋があったので、さほど腹は減っていなかったけれど、
きつねそばを食し、暖をとる。結果的にこのきつねそばがこの日の最初で
最後の食事となる。

黒磯へ到着。ここまで順調である。郡山行きに乗り換えるが、ここから
ほぼ満席に。20歳前後の若者が大量に乗り込んできた。うるさそだった
からちょっと身構えたが、さほどでもなく一安心。ただ窮屈にはなった
ことと、女子大生にかこまれ、悪い気はしなかったものの、やや照れる。

郡山へ着いた。ここからの福島行きもかなり混雑している。昨日の風の
影響があるのか、それとも連休最終日であるからか。学生の春休みが影響
していることは間違いなさそうだ。ほぼ1時間ごとに乗り換えがあって、
なかなか落ち着けない。

なんとか福島までたどり着いた。高円寺を出て実に7度目、最後の乗り換え
である。あと1時間とちょっとで目的地仙台に。天気は上々。気温も心配
したほどでもなさそうだ。車窓から見える山々には雪が見えるが、平野部
に雪はない。やや空腹間をおぼえる。

つづく

春日山城

2010-03-24 | 日本の名城
好き度:★★★★
城責め:2010/03/20
※日本100名城

春日山神社の石段を登り、左の脇から春日山城本丸跡を目指す。
階段状になってはいるものの、雪解け水で足下がぬかるんでいたため、
やや登りにくかった。
本丸跡までさほど時間もかからずに到着。
天守台跡から眺める越後の町は絶景であった。

越後攻め(4:完)

2010-03-23 | 城めぐりの旅
駅から徒歩で1時間。ほぼ計算通りの時間で雲洞庵に到着。300円支払って中に。
それはそれはすばらしいお寺であった。しっとりと、落ち着いた感じが私の大好き
なところであり、今回訪れた場所の中ではもっとも感銘を受けた。

その後、予定外ではあったが、坂戸城跡にも行ってみた。本丸跡や上杉景勝公・直江
兼続公 生誕の地の石碑があるあたりまでは、残雪深くたどりつけそうになかった。
断念しようと思ったそのとき、雪深いが人が歩いたような跡を発見。行けるとこまで
行ってみようと雪道をあるきはじめた。途中何度か膝まで深みにはまりながらも、
なんとか目的の石碑までたどりつくことができた。

六日町を出ていよいよ帰路であるが、スキー場に隣接する駅で大量に人が乗り込んで
きた。車窓からもスキー場の様子をうかがうことができた。ウインタースポーツとは
無縁の私にとって、斜面をカッコ良く滑りおりてくる人は、ややうらやましく思う。
いや実は別にそうでもないかな。

大量に乗り込んできたスキーヤーは、越後湯沢で新幹線に乗り換えるとみえて、
また大量に降りていった。 私はトボトボと各駅停車の旅である。 ただやはり
高崎からはグリーン車両に乗ってしまった。 長かったような短かったような、
なんとも不思議な感じを得ながら、22時頃無事帰着。