鈴虫は羽で飛ぶことはできませんが、脚力は強くぴょんと飛び跳ねます。朝別荘に行ってふたを開けると急に跳ぶ者もいます。そうするとおっかけっこです、まず進行方向にうちわを置き、しりの方向から前に進むよう誘導します。うまく乗ったらそっと籠の上までもっていきポンとおきますが途中でまた逃げるものも出てきます。朝の知恵比べです。
「寺院消滅」という本の書評を読んだら面白そうなのでフタバ図書で取り寄せました。筆者は京都のお寺の出身で自分のお寺自身も貧乏寺です、現在は新聞記者をしているようです、一年かけて日本中のお寺の実情を調べて書いています、私が書くよりある人のブログから書評を転用します。
この人はかって中国新聞の記者で「お寺が消える」という記事を書いた人です。
(『寺院消滅』(鵜飼秀徳著・日経BP・5月刊)
副題に「失われる地方と宗教」とある。政府のいい加減な「地方創生」政策のもととなった増田寛也の「地方消滅」が念頭にあって、宗教の衰退を論じている。著者は僧侶の資格をもつ新聞記者。文章も無駄がないし、ルポの体裁とインタビュー、それに仏教各宗派のデータを織り込むという記者らしい組み立てで一気に読ませる。
やはり記者だなあと思わせるのはルポ。長崎県五島列島最北端の島、島根県石見地方、福島県会津坂下町、京都の尼寺など、いま寺院が置かれている姿を的確に描き出している。さらに全国ですすむ葬送の簡素化というか死者への思いの軽薄化という現象。寺院の側からみた裏事情(戦後農地改革と寺院、生きるためのサイドビジネスなど)にも目配りをしている。
章ごとに関係者のインタビューがあって、これが本書に説得力を持たせている。)