カナリア日記

さいたま市南区(武蔵浦和)にある「カナリア音楽教室」のレッスン日記です。

応援ソングのNO.1は?

2011年03月27日 | 日々のこと・・・
仕事に向かう車の中でTVをつけてました。
それまでは、運転中にTVをつけるなんて考えられなかったのですが
震災以来はニュースが気になって、ずっとつけっぱなしです。

ある中学校の卒業式の様子が写されてました。

教室での卒業式でした。
晴れ着ではない、ジャージ姿での卒業式でした。

クラスメイトの一人は津波に流されてしまいました。
15歳という若さで死ななければならなかった少年も本当に言葉もないほど気の毒ですが
15歳という若さで「友」を亡くした子供達も・・・深い悲しみを負いました。
その悲しみは、私達の想像を絶するものだと思います。

(私の息子は18歳の時に親友を亡くしました。
あの時の息子の取り乱した姿は・・・あの時の彼の悲しみは・・・
多分、生涯あのような姿を見る事は無いだろう、と思える程打ちひしがれた姿だった事を思い出しました)

被災にあった少年達は、その何十もの苦しみを味わってるのです。




そんな彼らは、卒業式のあと、体育館に行きました。

体育館は避難場所になってました。

そこで、卒業生達は歌を歌いました。
曲は「ふるさと」です。

15歳の子供達の澄んだ美しい歌声が
体育館の中に響きました。

被災された方々は共に唱和しながら
泣いてらっしゃいました。

それを見ていて、私も泣けてきました。
コンタクトが涙で滲んできました。



「ふるさと」は私自身仕事でよく演奏する曲です。
何千回・・・と弾いてるかもしれません。

演奏する時は、いつも歌詞を口ずさんでいます。
でも、この時ほど
この歌の歌詞が心に響いた事はありません。

「ふるさと」という曲は日本人の心、そのももだと思います。



私は、被災者ではありません。
ふるさとを失ったわけではありません

でも、この歌詞が、この歌が
被災された方々と同じくらいの重みで心に伝わって来ました。

今は、若いアーティストを始め
被災された方への応援ソングが沢山でています。
いずれの曲からも、力強いメッセージが伝わって来ます。
その中で・・・この曲は、そのNO.1に選ばれたそうです。

被災された方々も、この曲を選ばれたようです。

そうですよね、日本人だったら「ふるさと」ですよね。



兎追いしかの山
小鮒釣りしかの川
夢は今もめぐりて忘れがたき故郷

如何にいます父母
恙なしや友がき
雨に風につけても思いいずる故郷

こころざしをはたして
いつの日にか帰らん
山はあおき故郷水は清き故郷



東北の被災地が、この歌のような風景を取り戻せることを
心から願ってます。


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コメント
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