藤前干潟
今日の干潮時間10時22分 潮位 67cm
今日の満潮時間16時51分 潮位243cm
潮が良くなってきて、今日の庄内川河口は午前中に大きく干潟が広がりました。
川の中ほどにできた干潟には、オバシギ12羽の群れが飛来。ずっとうつむきながら餌を探していました。
そして、土曜日(9月30日)同様、今日も護岸近くでトウネンとメダイチドリを観察できました。
だんだん満ちて潮が迫ってくる干潟で、トウネンはまだ忙しく餌を探している個体もいました。(下のフラッグ付きのトウネンの写真は、日曜日(10月1日)に撮影。9月13日に観察されたトウネンと同じフラッグの位置、色で、北海道のコムケ湖で放鳥された個体だと思われます。)
一方、メダイチドリはじっと休んだり、羽繕いをしたり、伸びをしたり、のんびり過ごしているようでした。
飛来数がカウントできなかった種もありますが、今日観察できたシギ・チドリは、シロチドリ、メダイチドリ4、ダイゼン、トウネン、ハマシギ、オバシギ12、アオアシシギ、キリアイ1、オオソリハシシギ2、オグロシギ2 でした。
この他、護岸近くの干潟に珍しくウミネコ1羽が降り立ち、佇んでいるのが観察できました。7月後半から飛来数が増え、9月半ば頃までは、多い日で200羽を超えるウミネコが藤前干潟には飛来していましたが、9月末には飛来数が30羽ほどに減少しています。ウミネコのミャーオという声がすっかり聞こえなくなって、秋を感じるとともに、少しさみしい気持ちです。
さらに、今日はヨシ原にチュウヒが現れ、コガモの群れが一斉に飛んで逃げていました。
野鳥観察館の周りの松林では、日曜日(1日)の午後もコゲラが松の枝に穴を開けにやってきていましたが、今日は姿を見せませんでした。
また、野鳥観察館前の水たまりには日曜日にヤマガラ2羽もやってきたのですが、今日は巣立ったばかりと思われる幼い顔をしたキジバトがウロウロしていた他は、雨が上がったばかりだったからか、ほとんど鳥は訪れませんでした。
今日の最後は・・・、野鳥観察館のお隣の稲永ビジターセンターの「ミサゴの展示」のご案内。
稲永ビジターセンターでは、先週からミサゴの実物大の写真が展示されています。→詳細はこちら(藤前干潟を守る会ブログ)
上記のブログの写真では、ミサゴはそんなに大きくないように見えるかもしれませんが、実際に展示されている写真を見るとその大きさにびっくりすると思います。
近年の藤前干潟はミサゴの飛来数が増え、1年中、ミサゴが見られるようになりました。こんなにミサゴが見られる場所も珍しいのではないでしょうか。
また、10月後半から11月前半は、ミサゴの飛来数が最も増える時期で、昨年では33羽が飛来した日もありました(過去には最大で44羽が飛来)。
これからまさに藤前干潟は「ミサゴの季節」です。
ぜひ、野鳥観察館の望遠鏡で実物のミサゴを観察した後は、お隣の稲永ビジターセンターで実物大のミサゴ(の写真)も観察・体感してみてくださいね。一緒に写真撮影もOKだそうです。
明日の干潮時間11時00分 潮位 57cm
明日の満潮時間17時21分 潮位254cm