藤前干潟
今日の満潮時間 7時36分 潮位235cm
今日の干潮時間13時16分 潮位 97cm
今日は西の空の雲が少なく、久しぶりに鈴鹿山脈の山なみを見ることができました。
そして、その山々の頂上がうっすら白い・・・。
野鳥観察館からよく見える藤原岳にも雪が積もったようです。
野鳥観察館からは南陽工場に隠れて見えませんが、野鳥観察館から少し歩くと見られる伊吹山もかなり白くなっていました。
先週末は雨が降るなどして寒かったですが、今日は晴れて日差しが強く、風もほとんどなく、日なたにいると寒くは感じませんでした。
野鳥観察館前では、今日も約30羽のヒドリガモの群れが草を食べていました。
稲永公園の松林の中からはハイタカが現れたりもしました。
午前中、現れ始めた護岸近くの干潟を覗くと、昨日までは多数飛来していたハマシギなどのシギ・チドリがほとんど見当たりませんでした。
その代わりに目についたのがコサギの群れ。今日はなぜかコサギが集まっていました。
ズグロカモメは10羽以上が観察でき、独特な飛び方で干潟のカニを捕まえていました。
そして、今日は何度もチュウヒが現れ、その度にカモやカモメ、サギが干潟から飛びました。
今日はオスと若い個体の2羽のチュウヒが観察できました。ユリカモメを追うチュウヒの姿も見られました(この時はユリカモメが逃げ切りました)。
チュウヒと言えば、先週土曜日(11月18日)に名古屋市立大学桜山キャンパスにて「チュウヒサミット2017」が開催されました。100名以上の方が集まり、大盛況だったそうです。
とても充実した内容だったそうで、チュウヒのことに興味を持つ方が増えたら良いと思っています。
今回のチュウヒサミットの成果として、近日中に「チュウヒサミット宣言文」がこちら(日本野鳥の会三重HP)に掲載されるそうです。
チュウヒ保護ネットワークの設立も表明されました→詳しくはこちら(チュウヒ保護ネットワークHP)。
また、チュウヒサミットに参加できなかった方などで今回のチュウヒサミットの資料(要旨集)を希望される方には一部1,000円でお分けすることになりました。希望される方は日本野鳥の会三重の近藤さん宛に要望する他、野鳥観察館でもお分けできますので、来館時にスタッフまで声をおかけください。
また、11月18日はエコパルなごや(名古屋市環境学習センター)でふれあいトーク「ウミガメの命をつなぐ(主催:藤前干潟ふれあい事業実行委員会)」 が開催され、名古屋港水族館職員の吉井誠さんがウミガメについての大変興味深いお話をされたそうです。
このふれあいトークに参加した名古屋自然保護官事務所のアクティブ・レンジャーさんには、エコパルなごやで11月1日より展示されている「藤前干潟写真展」の様子の写真を撮ってきてもらいました。
展示されている写真は8月26日~9月24日に名古屋市野鳥観察館2階で展示していた写真と同じみなさんから募集した作品ですが、展示場所が変わるとがらっと雰囲気が変わりますね。
この写真展は11月30日まで開催されていますので(月曜日休館)、近くにお寄りの際などはぜひ足をお運びください。
続いて、翌日の11月19日(日)の報告です。
11月19日は寒い日でしたが、前日のチュウヒサミットに遠方から参加され、名古屋で一泊された方が野鳥観察館に来館されたり、200人を超える地元の団体を含むウォーキングの立ち寄り利用が2団体、ボーイスカウトの子どもたちの利用があったりと、本当に賑やかな一日でした。
また、昨年の5月27日にも来館のあった神戸動植物環境専門学校の学生さんたちが干潟の生きものや環境を学びに稲永ビジターセンターと野鳥観察館を訪れました。
本来は10月に来館を予定していたのですが、台風で中止となり、寒い11月に入ってからの来館となりました。
野鳥観察館で野鳥観察と、鳥類調査の体験としてカワウとミサゴのカウントをした後・・・、
干潟での生きもの観察を行いました。
途中、雨が降ったりして非常に寒かったですが、そこは生きものが好きで生きものについて熱心に学んでいる学生さんたち。元気いっぱいに泥だらけになりながら、生きものをみつけ、観察していました。
干潟では、マガキ、ヤマトシジミ、ヤマトオサガニ、タカノケフサイソガニなどがみつかっていました。
干潟から上がって、みつけた生きものを見ながら、生きもの解説を聴く学生さんたち↓。 この写真の空を見ると、この時の寒さが蘇ってくるようです。
最後に稲永ビジターセンター前でスタッフと一緒に集合写真を撮りました。
神戸からの日帰り学習ということで、とてもタイトなスケジュールでしたが、関西地方では少ない泥干潟を見て、体感していろんなことを学んで行ってくれていたら良いなと思っています。
最後は今日の夕焼けです。鈴鹿山脈がはっきりと見えました。
今日観察できた主な野鳥 カンムリカイツブリ69、カワウ1,344、ダイサギ7、コサギ27、アオサギ33、マガモ25、カルガモ110、コガモ135、オカヨシガモ12、ヒドリガモ66、オナガガモ1,840、ハシビロガモ4、ホシハジロ70、キンクロハジロ56、スズガモ659、ミサゴ22、トビ1、チュウヒ2、ハイタカ1、ハヤブサ1、シロチドリ33、ダイゼン6(93)、ハマシギ270(997)、コアオアシシギ1、イソシギ1、ダイシャクシギ2、ユリカモメ23、セグロカモメ14、オオセグロカモメ1、カモメ2、ウミネコ2、ズグロカモメ19
※日曜日(19日)からダイシャクシギ2羽が観察されています。
※ダイゼンとハマシギのカッコ内の数字は昨日(20日(月))のカウント数です。
明日の満潮時間 8時10分 潮位228cm
明日の干潮時間13時47分 潮位103cm