観察館日記

藤前干潟の庄内川河口部にある名古屋市野鳥観察館の日記帳です。

冷たい風の中

2018-01-11 19:22:58 | 冬の藤前干潟

藤前干潟
今日の干潮時間 7時08分 潮位110cm
今日の満潮時間13時18分 潮位181cm

 

今日はとても冷たい風が強く吹き、予報通りの寒い一日でした。

特に護岸沿いを歩いていると、風が肌に突き刺すように感じました。

こんな中、ガンカモ一斉調査(全国におけるガンカモ類の生息調査)のため、愛知県の職員さんや鳥獣保護員さんが庄内川河口を含む藤前干潟周辺を調査で回っていましたが、屋外での調査はとてもつらそうでした。

 

今日は庄内川河口には6,500羽を超えるカワウがカウントできました。カワウたちは、午前中に干潟をぞろぞろと飛び立ち東の方へ向かいましたが、昼過ぎには続々と戻ってきて、干潟は黒く埋め尽くされました。

午前中に干潟を飛び立つカワウ↓。背景の山は藤原岳など。今日は一日中、鈴鹿山脈の山並みがきれいに見えました。

繁殖羽に換羽した頭の白い個体と、そうでない全身真っ黒の個体が混じっていました。繁殖羽に換羽した個体の足の付け根には白色の部分がありますが、この白色部分は羽ばたく度に見え隠れするので、飛翔時によく目立ちます。

 

野鳥観察館前を泳いでいたキンクロハジロ↓。今日は波が高く、波に揺られていました。

護岸で休んでいたマガモ、コガモ、オナガガモ、ヒドリガモなど↓。

一羽だけで飛んでいたオカヨシガモのオス↓。オカヨシガモは白色の次列風切羽が特徴です(この次列風切部分はマガモやカルガモなどでは翼鏡と呼ばれ、光沢のある色をしている羽の部分です)。

護岸では、昨日も日記に登場したコアオアシシギがコンクリートの突起物の脇で休んでいました。良い風除けをみつけたようです。

その近くでは、わずかに残った干潟の上でセグロセキレイとハクセキレイが餌を探していました。

 

今日は風が強かったせいか、稲永公園ではあまり小鳥の声が聞こえませんでしたが、

ツグミやスズメの群れが日の当たる木の上で、羽を膨らませて丸くなって日向ぼっこをしているのを観察できました。

こちらのツグミ↓はマンホールの窪みにたまった水をゆっくり味わうように飲んでいました。

 

今日の最後は夕日です。少しずつ日没の時間が遅くなってきましたね。夕方も風がキンと冷たかったですが、夕日と山の稜線がよく見えました。

 

今日観察できた主な野鳥 カンムリカイツブリ68、カワウ6,587、ダイサギ1、コサギ30、アオサギ18、マガモ64、カルガモ15、コガモ75、オカヨシガモ1、ヒドリガモ19、オナガガモ1,493、キンクロハジロ35、スズガモ276、ホオジロガモ2、ミサゴ3、オオタカ1、チュウヒ1、ハヤブサ1、シロチドリ140、ダイゼン57、ハマシギ438、コアオアシシギ1、イソシギ2、ダイシャクシギ5、ユリカモメ32、セグロカモメ25、オオセグロカモメ20、カモメ20、ズグロカモメ14

 

明日の干潮時間 8時30分 潮位114cm
明日の満潮時間14時28分 潮位183cm

コメント
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