観察館日記

藤前干潟の庄内川河口部にある名古屋市野鳥観察館の日記帳です。

今日もハマシギ1,000羽超え

2018-01-23 19:06:07 | 冬の藤前干潟

藤前干潟
今日の満潮時間 9時46分 潮位203cm
今日の干潮時間15時50分 潮位 78cm

 

今日は風が非常に強く、庄内川河口には大きな白波が立っていました。

この風は午前中はさほど冷たくなかったのですが、午後になると厚い雲がやってきて辺りが暗くなるとともに、風が冷たくなり、気温が下がっていくのを感じました。

明日は名古屋でも雪が降る可能性があるとのことで、大きな被害が出ないことを願っています。

また、インフルエンザが流行っているようで、最近、インフルエンザにかかったというお話をちらほら耳にします。

再び非常に寒くなるようですので、みなさま、体調にもお気を付けください。

 

風が強かったですが、庄内川河口には多くの野鳥を観察できました。

風を避けて護岸で休んでいたオナガガモなどの群れ↓。カモの飛来数は一時減っていましたが、少し増えているようです。

日曜日(21日)の調査では1,200羽以上のハマシギが確認されましたが、今日も1,200羽近いハマシギをカウントできました。そして、ハマシギの飛来数が増えたからか、護岸近くの干潟でも、ハマシギやシロチドリを観察できました。

強風で小さな体が飛ばされそうになりながらも、干潟に降り立つハマシギの群れ↓。

護岸近くの干潟まで飛んできたハマシギは100羽程度でしたが、久しぶりに近くでハマシギを見ることができました。

ハマシギが採餌している様子を観察していると、ハマシギの群れの中に歩いて入ってくるユリカモメを発見。

このユリカモメ、ゴカイを捕まえるハマシギを狙っていたようで、ゴカイを捕まえたハマシギを追いかけていました。このときは、ハマシギに逃げられ、ゴカイを奪い損ねていましたが、その後もハマシギを追いかけるユリカモメを何度か見かけました。

 

また、今日はタカの仲間を頻繁に観察できました。

こちらは、遠いですがチュウヒ↓。今日の庄内川河口では、2羽のチュウヒを確認しています。

秋(10~11月)は30羽以上が確認される日もありましたが、飛来数が少なくなってきたミサゴ↓。

今日は、強風にあおられて護岸近くの上空をよくホバリングしていましたが、なかなか目標が定められずに川に飛び込めない様子でした。

トビも間近で観察できました。

最後はハイタカ↓。目の前をすごい速さで飛び去る際、黄色の目がキラリと光りました。

この後は、稲永スポーツセンターの前で方向を変えて、松林の中に消えました。

 

また、日曜日(21日)には、藤前会館にて「第7回ごみと水を考える集い」が開催されたので(主催:藤前干潟クリーン大作戦等)、簡単にご報告します。

今回の集いには、伊勢・三河湾につながる山、川、里、海で活動する市民団体・行政等28団体、63人が参加しました。

矢田・庄内川をきれいにする会の間野静雄さんから「庄内川におけるアユの調査、保全活動」のお話を聴いた後、中部大学応用生物学部の学生のみなさんから「藤前干潟のヨシ原調査」について報告を受けました。

また、藤前干潟に近い場所にあるイオン名古屋茶屋店のイオンチアーズに参加する子供たちから「藤前干潟での活動を含むイオンチアーズ名古屋茶屋店の取組」の発表がありました。子どもたちの発表はとてもしっかりした内容と話しぶりで、大人の方が襟を正される気持ちになりました。

この後、参加者が4班に分かれ、報告や発表を受けて、「ごみの発生源を減らすためには」という議論を行いました。

今回は、中部大学の学生さん、名古屋商業高校の生徒さん、イオンチアーズ名古屋茶屋店の子供たちという若い世代の参加が多くあり、若い世代の発言によって会場に新鮮な空気が流れたのが印象的でした。

今後、伊勢・三河湾の漂着ゴミの減少や環境保全への取り組みがより進むとともに、若い世代にもっと興味を持ってもらえたら良いと思っています。

 

明日の満潮時間10時25分 潮位196cm
明日の干潮時間16時50分 潮位 78cm

コメント
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