藤前干潟
今日の満潮時間 7時32分 潮位239cm
今日の干潮時間13時08分 潮位 94cm
今日はとても陽気が良く、昼間は護岸沿いを歩いていると暑くなってきて、いつもの上着がいらないくらいでした。
そういうわけで、 稲永公園や野鳥観察館を訪れる方も多かったです。
今日の庄内川河口の干潟には、ダイシャクシギを再び2羽観察できました。
また、チュウヒ2羽も確認できています。
なお、明日は、尾張野鳥の会と名古屋鳥類調査会合同で月1回行っている藤前干潟周辺鳥類調査が実施される予定です。
今日観察できた主な野鳥 ハジロカイツブリ1、カンムリカイツブリ246、カワウ74、ダイサギ6、コサギ6、アオサギ13、マガモ32、カルガモ13、コガモ11、オカヨシガモ2、ヒドリガモ2、オナガガモ785、キンクロハジロ94、スズガモ286、ミサゴ23、チュウヒ2、シロチドリ4、ダイゼン37、ハマシギ472、イソシギ1、ダイシャクシギ2、ユリカモメ18、セグロカモメ22、カモメ4、ウミネコ8、ズグロカモメ27
そして、今日は「カワザンショウガイ調査」がお隣の稲永ビジターセンターで行われました(主催:NPO法人藤前干潟を守る会)。
カワザンショウガイはヨシ原周辺にすむとても小さな巻貝です。
毎年、この12月に行われている「カワザンショウガイ調査」は、庄内川の最も下流にあるヨシ原や干潟(野鳥観察館から上流に歩いて10分程度のところにあります)の環境がどう変化しているかを知ることを目的として、カワザンショウガイの種類や数、分布の変化を調べるイベントです。
今日の調査には、この冬の時期の調査イベントとしては珍しく30名ほどの方が集まったそうです。
しかも、今回は小中学生の参加も多く、賑やかでした。
(今年度末の3月に名古屋市が行う「オーストラリア・ジロング市との湿地交流の中学生派遣事業」に派遣される中学生も数名参加してくれていました。)
調査の初めには、大阪からいらしゃった講師の和田太一さん(南港ウェットランドグループ)からカワザンショウガイの種類や生態、今までの調査結果についての丁寧にわかりやすい説明がありました。
その後、ヨシ原に行って、泥や堆積物を採取しました(泥の上などにカワザンショウガイがいます)。
このヨシ原は小さいですが様々な環境があり、それぞれの場所を調べます(調査地点数は、今回は47ヶ所でした)。
ヨシの生えている場所↓。
干潟↓。
泥や砂が堆積してほぼ陸地化してしまった場所↓。
その後、稲永ビジターセンターに戻り、ふるいを使って泥などを除き、カワザンショウガイだけを取り出します(この作業をソーティングと言います)。
カワザンショウの大きさは数ミリ。よく見ないと見逃してしまうので、みなさん必死で、ひたすらソーティングです。
今日は暖かかったので、外の明るい場所でもひたすらソーティング。
みんなでソーティングに励んだ結果、無事、約150個ほどのサンプルをソーティングすることができました。
この後のカワザンショウガイの種の同定や数の確認は、講師の和田さんにやっていただくので、結果が分かるのは後日になるのですが、今日の調査をしてみたところ、カワザンショウガイの数は少ないという印象だそうです。
ここ数年、干潟の砂質化、ヨシの減少などが原因と思われていますが、カワザンショウガイの数は減っている傾向にあるようですし、その他の巻貝やカニの中にも減っている種類があるようなので、結果が気になるところです。
今日の調査に参加されたみなさん、お疲れ様でした。
今日は暖かく、過ごしやすい日だったので、調査は例年より楽に感じましたし、小中学生(もちろん大人も)が楽しそうに干潟やヨシ原で生きものを探したり、ソーティングしている光景を見られました。
今回、干潟の調査について知って体験したことで、干潟の環境などにより興味を持ってくれると良いな、と思っています。
明日の満潮時間 8時14分 潮位234cm
明日の干潮時間13時47分 潮位 99cm
※明後日(16日(月))は休館日です。
明後日の満潮時間 8時58分 潮位226cm
明後日の干潮時間14時30分 潮位104cm
17日(火)の満潮時間 9時45分 潮位216cm
17日(火)の干潮時間15時21分 潮位109cm