観察館日記

藤前干潟の庄内川河口部にある名古屋市野鳥観察館の日記帳です。

ズグロカモメがいっぱい

2021-11-26 22:59:09 | 秋の藤前干潟

【来館時のお願い】

名古屋市野鳥観察館は、新型コロナウイルス感染拡大防止の対策をして開館しています。

来館時には、マスクの着用等のご協力をお願いします。

詳細はこちらをご覧ください。

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藤前干潟

今日の満潮時間10時26分 潮位198cm

今日の干潮時間15時50分 潮位138cm

 

今日は潮が良くなく、干潟があまり広がりませんでした。

しかし、午前中、野鳥観察館の目の前に、ズグロカモメの群れが川に浮かんでいるのを発見。

その数、なんと52羽。

ここのところ、30羽を超えるズグロカモメが確認されており、今季はズグロカモメの飛来が早いと思っていましたが、今日は50羽を超えました。

ズグロカモメは30年くらい前は1~2羽しか観察できなかったそうですが、近年は30羽を超える日もあります。

しかし、庄内川河口だけで50羽ものズグロカモメが確認されるのは今日が初めてだと思います。

絶滅危惧種(環境省レッドリスト2020で絶滅危惧II類(VU))に分類されているズグロカモメ。

今季の飛来数はまだ増えるのでしょうか。注目し続けたいと思います。

 

また、さらに、今日はトモエガモのペア(恐らく)も観察されています。

下の写真ではわかりにくいですが、左から2番目の脇に白い腺が入っているカモがトモエガモのオスです。

オナガガモと一緒に川に浮かんでいました。

 

 

続いて、簡単ですが、先週末(11月20日(土)・21日(日))のイベント等のご報告です。

11月20日(土)は、「11月の渡り鳥調査隊」と「ひがたにくるトリ、どんなトリ?(藤前干潟ふれあい事業)」を開催しました。

午前中の「渡り鳥調査隊」は、屋外でカモなどをゆっくり観察し、カウントにもチャレンジ。

みなさん、熱心に野鳥を観察されていました。

鳥合わせの様子↓。今回の渡り鳥調査隊ではカモやカモメの仲間など25種を確認することができました。

 

午後の「ひがたにくるトリ、どんなトリ?(藤前干潟ふれあい事業)」には、親子連れの多くの参加がありました。

藤前干潟の説明や、直前にあった藤前干潟の日(11月18日)の紹介をした後、、、

野鳥観察をし、、、(肝心のカモがあまり近くに観察できませんでしたが、、、)

カモのミニデコイ塗りを行いました。今回も、個性豊かなカモや、美しく塗られたカモがたくさん出来上がっていました。

11月20日は大忙しの日となりましたが、たくさんの方に野鳥に親しんでもらえたと思っています。

参加いただいたみなさん、スタッフのみなさん、ありがとうございました。

来年の今頃は、ちょうど藤前干潟のラムサール条約登録20周年ということで、もっといろいろなイベントなどが開催されているはずです。

また、ぜひ、20周年の来年度もイベントなどにご参加ください。

 

さらに、11月21日(日)は庄内川を藤前干潟から少し上流に上がったところにある庄内川水防センター(みずとぴぁ庄内)@清須市で行われた「りばーぴあ土岐川・庄内川&朝市2021」へ行き、藤前干潟クリーン大作戦の取組みなどをPRしてきました。

久しぶりの朝市だったそうで、野菜やごへだの売り場は大変な賑わいでした。

国土交通省庄内川河川事務所長、土岐川・庄内川源流の森委員会事務局長、恵那森林組合理事長、恵那市長、清須市長などから、土岐川・庄内川の治水についてのお話などもありました。

さらに、投網投げの講習&大会、子ども防災クイズ大会、間伐材のマイ箸作りなどが行われた他、名城大学附属高等学校、土岐川観察館、名古屋市緑政土木局、庄内川河川事務所などの展示ブースもありました。

久しぶりにこのような人が集まり、楽しんでいる光景を目にして、こういった状況が続くことを願うとともに、土岐川・庄内川に親しみ、関わってくれる人が増えると良いと感じました。

 

【国内湿地交流事業 参加者募集のお知らせ】

現在、名古屋市では、国内のラムサール条約登録湿地を視察し、その知見を藤前干潟の保全活動に活かす「国内湿地交流事業」への参加者の募集を行っています。

対象は市内在住または在勤の18歳以上の方(全プログラムに参加できる方)で、申込みは12月1日(水)締切です。

興味のある方はぜひこちらをご覧ください。→名古屋市HP

 

 

【藤前干潟のイベントのご案内】※新型コロナウイルス感染症の拡大状況・天候によっては変更・中止することがあります。

★展示中~2022年1月10日(月・祝)文一総合出版とのコラボ企画展【今日からはじめる ばーどらいふ展!】@名古屋市野鳥観察館2階詳細はこちら

★開催中~11月30日(火)「藤前干潟ラムサール条約登録20周年プレ・イヤースタンプラリー!」→詳細はこちら(藤前干潟ふれあい事業(名古屋市HP))

★展示中~11月30日(火)マンスリー展示「藤前干潟ラムサール条約登録20周年プレ・イヤー展 in エコパルなごや」@エコパルなごや

 

★展示中~12月24日(金)「藤前干潟ラムサール条約登録20周年プレ・イヤー展」@メイカーズピア MPギャラリー

 

12月4日(土)「藤前干潟の渡り鳥調査隊~12月~&ヨシで工作をしよう」@名古屋市野鳥観察館・稲永ビジターセンター

12月の渡り鳥調査隊は、NPO法人藤前干潟を守る会との共同開催です。

冬鳥であるカモやカモメの仲間などの観察と簡単な調査にチャレンジします。ミサゴも多数見られるはずです。

野鳥観察した後は、藤前干潟のヨシを使った工作をします。

【日 時】 12月4日(土)10:00~12:00
【場 所】名古屋市野鳥観察館・稲永ビジターセンター
【定 員】 15名
【対 象】 幼児~大人
【参加費】 大人200円、小中学生100円、幼児無料(保険料として)
【持ち物】 マスク、防寒着、お持ちであれば双眼鏡
【申込み・問合せ先】名古屋市野鳥観察館 TEL:052-381-0160

 

★12月5日(日)藤前干潟ラムサール条約登録20周年 プレ・イヤーオンライン講座 第3回「カモって面白いカモよ?初心者向けカモの見分け方講座」→詳細はこちら(藤前干潟ふれあい事業(名古屋市HP))

 

★12月18日(土)「今日からはじめる バードウォッチング!」@名古屋市野鳥観察館

 

★7月24日(土)~11月30日(火)企画展「もし君が干潟の生きものだったら~カニからみると~」@環境省稲永ビジターセンター(主催:中部地方環境事務所)

私たち人間が干潟の生きもの(例えば、手のひらほどの大きさのカニ)になったら世界はどのように見えるのでしょうか?

そんなことを感じ、考える展示になっています。展示物はセンタースタッフの方々の力作が勢ぞろいです。お楽しみに!

 

★7月24日(土)~12月19日(日)企画展「藤前干潟のハンター展」@環境省藤前活動センター(主催:中部地方環境事務所)

藤前干潟に飛来するハンター(主にタカやハヤブサの仲間)を紹介する展示です。

飛来数が増えたミサゴや、人気のあるハヤブサなどの藤前干潟のハンターの魅力的な姿を知ることができると思います。

写真やイラストでは野鳥観察館のスタッフも協力させていただきました。

 

今日観察できた主な野鳥 カンムリカイツブリ156、カワウ915、ダイサギ2、コサギ8、アオサギ43、マガモ17、カルガモ6、コガモ45、ヒドリガモ5、オナガガモ506、スズガモ70、トモエガモ2(♂1、♀1)、ミサゴ16、トビ1、シロチドリ5、ダイゼン45、ハマシギ903、ユリカモメ107、セグロカモメ8、オオセグロカモメ1、ウミネコ32、ズグロカモメ52

メジロ、ハクセキレイ、ハシボソガラス

 

明日の満潮時間11時32分 潮位193cm

明日の干潮時間17時40分 潮位138cm


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