観察館日記

藤前干潟の庄内川河口部にある名古屋市野鳥観察館の日記帳です。

春のシギ・チドリ飛来数が増えて来ました。

2021-04-25 23:53:16 | 春の藤前干潟

【来館時のお願い】

名古屋市野鳥観察館は、新型コロナウイルス感染拡大防止の対策をして開館しています。

来館時には、マスクの着用等のご協力をお願いします。

詳細はこちらをご覧ください。

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藤前干潟

今日の満潮時間 4時42分 潮位238cm

今日の干潮時間10時53分 潮位 54cm

 

今日は月に一度行われる鳥類調査の日でした。

引き始め前、導流堤で休んでいるシギ・チドリの群れにハヤブサが襲い掛かり、導流堤先端を大きな群れが低空で逃げ回ったりして落ち着かない様子でした。

上流まで逃げていくダイゼンの群れや、

下流部での休息をあきらめ、他の場所に降りるハマシギ達。

しばらく時間がたち、導流堤の干潟が浅くなってもハマシギの群れはハヤブサを恐れてか干潟には現れず、一番最初の干潟に飛来したのはチュウシャクシギの群れでした。

ふと足元を見るとメダイチドリが1羽、飛来しました。

砂利の隙間からゴカイを引っ張り出しましたが、途中で千切れてしまいました。

近年の藤前干潟はシロチドリやメダイチドリの飛来数が著しく減少しています。

導流堤の干潟が広がり始めると、やっとダイゼンやハマシギ・オオソリハシシギの群れが干潟に降り、集まり始めました。

小さな群れのハマシギが左岸にも飛来し始めると、早々とオオソリハシシギの群れもこちらに向かってきます。

今日のカウントでは全域で計17羽のオオソリハシシギがカウントされています。

ハマシギも昨日よりも500羽程飛来数が増えて、1,840羽がカウントされました。

ただ最大干潮時間に近づいた10時前には新川河口部の干潟に多くが移動していったので、それ以降の庄内川河口部は鳥の姿が少なくなりました。

さらに最大干潮時間間近になると、シギ・チドリの群れは藤前地区に移動していき、再び庄内川河口部に群れが戻ってきたのは最大満潮時間が終わって2時間ほど経ってからでした。

明日からは大潮で、もっと潮位が低い日が続きます。

潮位が低くなる日は、広がった干潟に鳥が散ってしまいます。

小潮などの潮位の差が少ない日などは満潮時間が終わって、1時間もすれば干潟が現れ始めますが、
大潮の日は潮位の差が大きいが為、満潮時間が終わって3時間後でないと干潟が現れず、干出しだすと3時間で干潟が大きく広がっていきシギ・チドリも同じ場所に留まらず、新たに干出した干潟に移動していきます。

その日の潮を潮位表で確認して藤前干潟にお出かけください。

 

今日の尾張野鳥の会・名古屋鳥類調査会合同藤前干潟周辺鳥類調査でカウントできた主な野鳥

カンムリカイツブリ13、カワウ130、ダイサギ23、コサギ11、カラシラサギ1、アオサギ19、マガモ13、カルガモ38、コガモ125、ヨシガモ1、オカヨシガモ3、ヒドリガモ12、シマアジ5、ハシビロガモ4、ホシハジロ2、キンクロハジ57、スズガモ401、ミサゴ6、トビ1、チュウヒ1、ハヤブサ1、コチドリ3、メダイチドリ2、ダイゼン45、ケリ1、ハマシギ1,840、オバシギ7、コアオアシシギ2、アオアシシギ6、イソシギ7、オオソリハシシギ17、ホウロクシギ1、チュウシャクシギ74、タシギ3、セグロカモメ6、コアジサシ17 等
他54種、3,115羽

上記は堤内だけの調査結果です。堤防の外の背後の稲永公園ではクロツグミ、センダイムシクイ、キビタキ、オオルリ、サンショウクイなどの夏鳥達も確認されています。

シギ・チドリ達も種類が揃ってきましたが、トウネン、キアシシギ、ソリハシシギの飛来が確認されていません、5月上旬には全てのシギ・チドリが揃って賑やかな干潟になると思われます。

 

明日、月曜日は野鳥観察館の休館日です。

月曜日の満潮時間 5時15分 潮位249cm

月曜日の干潮時間11時30分 潮位 31cm

火曜日の満潮時間 5時47分 潮位255cm

火曜日の干潮時間12時08分 潮位 14cm


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